「絶対に遅れる電車」との付き合い方

遅延の理由は以上だ。しかし、鉄道利用者としては、説明されて理解できても、納得できない。納得できないけれど、通勤通学する限り、遅延ばかりのだらしない電車と付き合わなくてはいけない。悔しいが仕方ない。

通勤通学電車とストレスなく付き合う方法は「先手を打つ」と「切り替える」だ。まずは「日本の鉄道は時刻に正確」という幻想を捨てよう。電車は遅れる。定刻に来ない。だから10分早く家を出よう。遅延を見越して先手を打つのだ。

朝の10分は貴重だ。特に寒い冬はギリギリまで寝ていたいし、起きたところで心身の起動に時間がかかる。そう、電車も遅れているけれど、あなたの所作も遅れがちだ。

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だからまず、自分でできる対処として、10分前の電車に乗るべく行動しよう。これで10分前の電車が遅れても定時に出社できるし、授業に間に合う。なんだか負けた気がするけれど、残念ながらアイツ(鉄道)は時間にルーズな友人だ。どうにもならない。

駅に10分遅れで到着しても、10分前に発車する電車が10分後に来てくれたら、会社や学校に遅刻するといった影響は小さくなる。問題は「10分経っても電車が来ないとき」だ。この場合は電車をあきらめよう。時間にルーズなアイツを見限ろう。じっと再開を待つより他のルートを選ぼう。経路を「切り替える」のだ。そのために振替輸送という制度がある。

振替輸送を使える人、使えない人

振替輸送は、鉄道事業者間の取り決めにより、乗車券や定期券にない他の鉄道ルートを利用できる制度だ。JR中央線が不通になった場合は京王線を使ってもいい。逆に、京王線が止まったときは中央線を使ってもいい、という仕組みだ。関東では大手私鉄、東京メトロ、都営地下鉄、JRがこの制度を持っている。

ただし、客の判断で勝手に振替輸送を選択できない。不通になった鉄道事業者が、その都度、近隣の鉄道会社に要請し、受諾した路線のみ使える。10分遅れたから振替輸送だと勝手に判断してはいけない。たいていの場合、電車が動かないときに発動する制度だ。