〈あらすじ〉
フィリップ(ブレンダン・フレイザー)は、7年前に来日して以来、鳴かず飛ばずの俳優業をこなしながら東京で一人暮らし中だ。ある日、エージェントの指示で出向いた仕事先で、レンタル・ファミリー社の社長・多田(平岳大)にスカウトされた彼は、同僚の愛子(山本真理)らとともに、依頼人の要望に応じてさまざまな役をつとめていく。時に戸惑いも覚えるフィリップだったが、彼の孤独を癒してくれるのもまた、サービス業の女性(安藤玉恵)なのだった。
そんな中、名門私立校の受験に必要だからと、“外国人の父親”役の依頼が舞い込む。しかも父親の顔を知らない娘の美亜(ゴーマン シャノン 眞陽(まひな))には偽者とバレないようにとの注文付きだ。一方、大物俳優・長谷川喜久雄(柄本明)の娘からは、弱っている父を励ますために“外国人記者”として取材に来てほしいという依頼が入る。
〈見どころ〉
監督のHIKARI、撮影監督の石坂拓郎などスタッフの多くが国内外を問わずに活動する国際派。彼らが描く日本とは。
アメリカ人俳優フィリップが始めたちょっと変わった仕事の内容は――
東京で暮らすアメリカ人俳優が、“レンタル家族”という仕事を通して出会う人々との交流を感動的に描くコメディ。アメリカを中心に活躍する日本人監督HIKARIが、『ザ・ホエール』(2022)でアカデミー賞主演男優賞を受賞したブレンダン・フレイザーを主演に迎え、オール日本ロケで撮影した注目作。
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芝山幹郎(翻訳家)
★★★☆☆嘘と騙しは映画の華、と前のめりになりかけたが、作り込みすぎた展開にちょっと身を引いてしまった。話にオチをつけようとするサーヴィス精神が裏目に出たか。街を切り取る石坂拓郎の撮影がチャーミングなだけに惜しい。
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斎藤綾子(作家)
★★★★★話の展開、場面の切り替え、言葉の調整、全てが絶妙にコントロールされている。笑えて、それなりに切なくて、しまいにはメインの登場人物たちに感情移入して心の錆を洗い流せた気分に。レンタルの発想にノックアウト。
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森直人(映画評論家)
★★★☆☆癒しキャラと化したブレンダン・フレイザーの魅力が圧倒的。異文化交流の様相もキャッチーで人気が出そう。基本は古風な人情喜劇。映画全体としては筆致が太いぶん、塗り残しや塗り潰されている細部も多いように感じる。
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洞口依子(女優)
★★★☆☆フレイザーの豊かな才能に改めて気付かされるも、やや持て余し気味に感じた。配役では安藤玉恵の存在が光る。私は闘病中に家族をレンタルする家族屋商売をノワール的に着想したが、今作は希望の光が見えて温かで和む。
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今月のゲスト
岡本真帆(歌人)★★★★★嘘から始まる関係が真実に迫る時、心は強く揺れ動くのだと気づいた。本当の絆、本当の家族とは何か。社会的な正しさではなく、目の前の相手にどう誠実に向き合うか。その対話の尊さに、気づけば目頭が熱くなっていた。
おかもとまほ/1989年生まれ、高知県出身。東京と高知の二拠点生活を送りながら、歌人、作家として活躍中。著書に、歌集『水上バス浅草行き』『あかるい花束』、エッセイ集『落雷と祝福』などがある。
- 最高!今すぐ劇場へ!★★★★★
- おすすめできます♪★★★★☆
- 見て損はない。★★★☆☆
- 私にはハマりませんでした。★★☆☆☆
- うーん……。★☆☆☆☆
©2026 Searchlight Pictures. All Rights Reserved. 配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
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『レンタル・ファミリー』
監督:HIKARI(『37セカンズ』)
2025年/米・日/原題:RENTAL FAMILY/110分
2月27日(金)~
https://www.searchlightpictures.jp/movies/rentalfamily




