――それがなぜ、車中泊で日本一周という選択になったのでしょうか。

キンゴツ 当時はコロナ禍だったので、海外には簡単に行けなくて。ましてやそこで撮影して配信するなんて、世間の風当たりも強かっただろうと思うんです。

 それでどうしようかと思ってたところに、妻が車中泊というアイデアを出してくれて。車中泊なら感染のリスクも少ないし、自分たちだけで気をつけて移動すれば、旅ができるんじゃないかって。

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 それに、好評を得ている車中泊YouTuberさんたちが結構いらっしゃったので、もしかしたら私たちも動画を見てもらえるかもしれない、という希望もありました。

登録者数7万人超の車中泊YouTuberとして活躍している

「何言ってんの?」「大丈夫か?」YouTubeに対する周囲のリアルな反応

――YouTubeを始めることに対して、周りの反応はどうでしたか。

キンゴツ 「YouTubeを始める」って言ったら、みんなびっくりしてましたね。

アキ 「何言ってんの?」「大丈夫か?」みたいな目で見られました。

――かなり早い段階で登録者が増えたんですよね。

キンゴツ 驚き100%ですね。最初の頃に出した、ハイエース納車の動画が伸びて。一気に1万人くらい登録者が増えたんです。今は80万回以上再生されていて、まさかこんなに見てもらえるとは思わなかった。

アキ 最初は、YouTubeで食べていけるなんて全然思ってなかったですよ。旅の資金の足しになればいいかな、くらいの気持ちでした。

――しかもアキさんは、YouTubeでの顔出しに抵抗があったそうですね。

アキ 最初は本当にイヤでした。顔出しなしでやろうとしてたくらい。でも、キンゴツと話し合う中で「親近感とかも大事だから、やっぱり顔出ししないと伸びないよ」となって。仕方なく、という感じですね。

アキさんは38歳から43歳までの5年間、不妊治療をしていた

アキさんが顔出ししても伝えたかったこと

――今はもう抵抗感はないですか?

アキ 最初は嫌でしたけど、1回出てしまったら抵抗はなくなりました。でもやっぱり、知り合いに見られるのは今でも恥ずかしいです。

 あと、私の中ではYouTubeで伝えたい思いもあって。不妊治療で苦しんでる人はたくさんいて、その人たちは「もし子どもができなかったときに、自分はどうなってしまうんだろう」と不安を抱えていると思うんです。

 そういう人たちに、「子どもがいなくても楽しい人生を送れるんだ」って、YouTubeを通して伝えたかった。

 私が不妊治療について話した動画には、「勇気をもらいました」「この動画で救われました」というコメントがついてるんですけど、そういうのを見るとやっぱり嬉しいですね。誰かの役に立ちたい、と思って始めたので、やってよかったと思います。

――視聴者にアキさんの思いが伝わっているんですね。

アキ そうですね。不妊治療に悩んでいる方には、子どもができてもできなくても、どっちに転んでも大丈夫。今、目の前のことを一生懸命、迷いなくやってほしいと伝えたいです。