昨年12月26日、現職検察官による衝撃的な不祥事が公表された。さいたま地検に所属する阿南健人(あなんたけひと)検事(35)が、元交際相手の女性に第三者の犯歴情報を漏洩したとして、国家公務員法(守秘義務)違反で略式起訴されたのだ。阿南検事は罰金30万円の略式命令を受けて有罪となると共に、法務省から懲戒免職処分となった。

検察庁 ©時事通信社

 妻も同じ検察官、義父は日弁連の副会長を務めたこともある弁護士という法曹エリート一家の一員だった阿南氏。だが、元交際相手である都内の会社員、ユキさん(仮名)には、自らを独身と偽っていた。典型的な“独身偽装”である。

「検事はむやみに本名を教えない」

 2024年3月、大手の独身者限定マッチングアプリで知り合った阿南氏とユキさん。だが、阿南氏はこの時、本名を明かすことを渋ったという。ユキさんが振り返る。

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「それなら付き合えないと言うと、彼は『竹田タケヒト』と名乗った。語感から偽名を疑う私に、タケは『名付けた人に失礼。タカハシ・タカシって友達もいる』とむっとした様子だった。『検事はむやみに本名を教えない』とも言われたので、半信半疑ながらも納得し、交際が始まりました」

阿南氏とユキさんの2ショット

 交際期間中に違和感を覚えても、「彼が自ら話してくれるのを待ち続けていた」と涙を零すユキさん。だが、検察官という立場を盾に取った身勝手な虚言はさらにエスカレートし……。

 3月4日(水)12時配信の「週刊文春 電子版」および3月5日(木)発売の「週刊文春」では、ルポ「独身偽装」最終回を掲載。現職検察官による独身偽装の手口や、慰謝料を求めて東京地裁に提訴したユキさんが裁判で訴えの柱に据えた事柄などの詳細を報じている。

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