「アメリカンドリームはまだあるということさ」
チュウにとってこれは、アメリカンドリームの体現でもある。
「中華料理店を経営する、英語もあまり話せない両親に育てられた僕は、映画監督になろうと思ってこの街にやってきた。でも、最初はまるでお呼びじゃないという扱いを受けたよ。メジャースタジオの続編もので10年のキャリアを積んでもまだ、『僕はいまだに自分を証明しなければいけないのか』と感じていたんだ。そんなところに『ウィキッド』が訪れた。僕みたいな人間がこの映画を立派に作り上げることができたなら、それはつまり、アメリカンドリームはまだあるということさ」(チュウ)
グランデとエリヴォにも、この映画はこれまでにない喜びを与えてくれた。
「私は幼い頃からずっと『ウィキッド』を愛してきた。だからこそ、プレッシャーもあったわ。ファンが私たちのバージョンを気に入ってくれるとはかぎらない。だけど、こんなにすばらしい反響を得られたの。今でも信じられなくて心が震える」(グランデ)
「昨夜のイベントで私が登壇すると、会場にいた小さな女の子が『エルファバが私の人生を変えた!』って叫んだの。私たちの伝えたかったことがちゃんと伝わったんだと、すごく感動したわ。世界中の人々とこんなにコネクトできたのは、初めて。これは間違いなく、人生で最高の経験。10年、15年、30年が経っても、この映画について思い出すとき、私の心は温かくなるはずよ」(エリヴォ)
そんな彼らの思いを、この物語のフィナーレと共に、じっくり味わいたい。
ジョン・M・チュウ 1979年、米カリフォルニア州生まれ。両親は中国人と台湾人。08年に長編映画監督デビュー。『クレイジー・リッチ!』(18年)は、主要キャストがアジア人のみにもかかわらずアメリカで大ヒットした。
シンシア・エリヴォ 1987年、英ロンドン生まれ。両親はナイジェリア系の移民。11年に女優デビューとミュージカルデビューを果たす。『ハリエット』(19年)でアカデミー賞主演女優賞と歌曲賞に、前作で2度目の主演女優賞にノミネートされた。
アリアナ・グランデ 1993年、米フロリダ州生まれ。11年に歌手デビューを果たし、13年のデビュー・アルバムはチャート初登場1位に。映画に本格デビューした前作『ふたりの魔女』でアカデミー賞助演女優賞にノミネートされた。
INTRODUCTION
前作の『ウィキッド ふたりの魔女』は興行収入7億5000万ドルという大ヒットを記録し、アカデミー賞では作品賞など10部門にノミネート、衣装デザイン賞と美術賞に輝いている。続く今作も同じくジョン・M・チュウ監督のもと、舞台版の音楽・脚本を担ったスティーヴン・シュワルツとウィニー・ホルツマンが制作に加わり、シンシア・エリヴォとアリアナ・グランデが主演。前作で別々の道を選んだエルファバとグリンダが「善とは何か」を見つめ直した後に、ふたりの関係はどうなるのか……。
STORY
前作で、“悪い魔女”として追われる境遇になったエルファバ(エリヴォ)は、森で動物たちの自由のために戦っていた。一方グリンダ(グランデ)はエメラルドシティで“善”の象徴として名声を得るが、内心では葛藤を抱えていた。グリンダの結婚式が迫る中、エルファバと魔法使い側の対立は激化していくが、そこに“カンザスから竜巻に飛ばされて来た少女”が現れて—。ふたりは互いの関係を見つめ直し、オズの未来をfor goodに(永遠に/善のために)変えられるのか?
STAFF & CAST
監督:ジョン・M・チュウ/脚本:ウィニー・ホルツマン、デイナ・フォックス/出演:シンシア・エリヴォ、アリアナ・グランデ、ジョナサン・ベイリー、ミシェル・ヨー、ジェフ・ゴールドブラム/2025年/アメリカ/137分/配給:東宝東和/©Universal Studios. All Rights Reserved.
