チアガールたちのシビアな「収入事情」

 台湾現地メディア「三立新聞」の報道によると、チアガールの球場での出演料は、1試合約6000元が相場で、月収換算で4万~6万元(約20万~30万円)程度。オフシーズンには2万元(約10万円)に落ち込むケースもあるといい、球場外での活動が主戦場になるのだそう。

 多くのチアガールたちは収入を増やすために、ライブ配信のライバーを兼業したり、外部の商業公演に参加するなどしているという。

 知名度が上がるほど商業公演のギャラも高額になっていくため、メンバーたちにとってチア活動は、知名度を上げて広告出演やタレント活動へと幅を広げていくための大切なステップになっているようだ。直近では日本でも「龍角散ダイレクト」のCMに、台湾プロ野球チーム・中信兄弟のチア「熱情姐妹」に所属する峮峮(チュンチュン)が出演している。

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「契約金5000万円」チアの移籍がニュースになることも

 チアガールが別球団に移籍するニュースは、時にプロ野球選手本人のトレード以上に関心を集めることも。

 象徴的だったのが、2024年に起きた「2大エース」の電撃移籍である。

 韓国出身のトップチア・李多慧(イ・ダヘ)と今大会の来日メンバーでもあり圧倒的人気を誇る林襄が、そろって名門であり楽天モンキーズのチア「楽天ガールズ」を退団し、ライバル球団・味全ドラゴンズの「ドラゴンビューティーズ」へ移籍。このニュースは連日メディアを賑わせ、移籍に伴う「契約解除金」の存在まで取り沙汰されるなど、トップアスリートさながらの扱いとなった。

圧倒的人気を誇る林襄。本人公式Instagram (@95_mizuki)より

 近年では、実力派の韓国人チアを破格の条件で呼び寄せる事例も増えている。韓国メディアなどの報道によると、注目を集める人気メンバーの台湾移籍に際しては、契約金が1000万元(約5000万円)に達するとの憶測も飛び交った。

 球団側にとっても、人気チアの存在は観客動員数やグッズ売り上げに直結するため、無視できない存在。チアガールの去就は、単なるメンバー交代の域を超え、球団のブランド力や経済力を象徴する熾烈な争奪戦といえそうだ。