大谷翔平に山本由伸、村上宗隆らWBCの連覇に向けて錚々たるスターが集まった、今回の侍ジャパン。その戦いを一目見ようと、開幕前からチケットの争奪戦が繰り広げられた。チケットは国際大会ということもあってそもそも“お高め”だが、転売サイトではさらに高騰。一時は数十万円のチケットが出品されているなど物議をかもした。
いよいよ侍ジャパンの初陣となった3月6日、東京ドーム周辺でチケットを無事にゲットできたという日台の国際カップルと、残念ながらチケットを取れなかったながら、自作のド派手な着物を着こんでパブリックビューイングで応援していたという女性に話を聞いた。
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プラチナチケットをゲットできた「戦略」とは?
この日、無事にチケットを確保して試合を観戦したのは都内在住の男性・鈴木雄吾さん。大学時代に台湾へ留学した際に知り合ったという台湾人の恋人・吳馨妮さんと東京ドームに駆け付けた。2人は10年来の付き合いで、鈴木さんはこれまで20回以上も台湾に行ったことがある。
2人が侍ジャパンの初戦というプラチナチケットを手にできたのは、ある戦略があったからだった。
「日本の応援席は倍率が高いと思ったので、あえてアウェイのレフト側を狙ってなんとか当選しました」(鈴木さん)
用意された座席は、レフトスタンドの前から6列目。台湾を応援する人たちのど真ん中で「台湾チアや有名人もすぐ近くにいて、会場の盛り上がりは最高でした!」と大満足の様子だった。
チケットを取れず、球場外から応援していた「ド派手女性」も
試合後、日本と台湾双方のファンがごった返す東京ドーム前でひときわ目を引く女性がいた。まるでここだけ昼日中なのかという青空、そこに舞うホームランボールをモチーフにしたという着物に、頭には日の丸をあしらった扇子を括りつけていた50代の阪神タイガースファン女性、「ふくちゃん」さんだ。
着物づくりが好きだという彼女は、残念ながら侍ジャパンのチケット争奪戦に敗北。この日は、近隣にあるフードコートでやっていたパブリックビューイングを通して応援していた。
「東京ドームから出てくる人たちを見て『前世でどんな徳を積んだの?』ってうらやましく思いながら、雰囲気だけでも味わいに来ました」
着物スタイルを始めてから20年ほど、この日は「こんなアホタレな格好しているのは私だけ。ちょっと悪目立ちしているかも(笑)」と自嘲気味に話しつつも、記念撮影を頼まれたりハイタッチを求められたり、どこか満足げだった。

