「森下選手は若干代打などで力みがあった。なかなかバットが出てこない感じだったが、少しつかんで1本(3回に遊撃内野安打)出て、だいぶ楽になったと思う。佐藤選手だけは非常にリラックスしてスイングしていた」
佐藤が死球を受けた8回で交代したことについては、大事を取っただけで問題なかったと説明し、状態の良さをこう語っている。
「大丈夫のようなので、向こう(米国)に行ったらしっかり調整して、今の状態にさらに上積みして欲しいですね」
先発起用への“テスト”としては、十分な合格点だったということだ。
それだけに米国に渡った準々決勝以降では、佐藤の先発起用という選択肢も現実味を帯びてきている。
チェコ戦ではここまで結果がなかなか出なかった村上宗隆内野手(シカゴ・ホワイトソックス)に待望の一発も出て、岡本和真内野手(トロント・ブルージェイズ)もあと1メートルで本塁打という左越え二塁打を放った。そこでもし佐藤を先発で使うとなれば、右翼で起用されてきた近藤との比較となりそうだ。
今大会は「前回ほど時間がない」
もちろん近藤の力を疑う関係者はいない。
過去には打撃三部門の全てのタイトルを獲得した経験を持ち、通算出塁率4割1分7厘は王貞治(元巨人、4割4分6厘)、落合博満(元ロッテほか、4割2分2厘)に次ぐプロ野球歴代(4000打席以上)3位と現役最高の数字を残す実力者である。
世界一に輝いた前回大会では栗山英樹監督が不振の村上を我慢して使い続けて、準決勝のメキシコ戦で復活を遂げさせたという例もある。そう考えれば近藤も我慢して使い続ければ、ちょっとしたきっかけで復活する可能性は十分ある。

