高市政権の浮沈を左右する“キーパーソン”を似顔絵付きで紹介した「高市政権 お友だちゼロの参謀名鑑」。その一部からの抜粋です(イラスト・阿部伸二)。
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ごく限られた人々が政権の浮沈を握っている
少数与党から一転して絶対安定多数を獲得し、巨艦となった「高市丸」。舵を取る高市早苗首相の視界に障害は見えないだろう。裏を返せば、首相を補佐する、ごく限られた人々が政権の浮沈を握っている。その顔ぶれを紹介しよう。
「安倍さんが事あるごとに『木原、いいだろ?』と褒めていた」
不意打ちの衆院解散について事前に相談を受けたのは僅か数人だったが、中でも“側近中の側近”が、木原稔官房長官だ。旧茂木派の木原氏が首相と急接近したのは2021年の総裁選。高市氏を担いだ安倍晋三氏から「高市陣営を支えてくれ」と直接頼まれ、事務局長を引き受けたのがきっかけだ。旧安倍派の閣僚経験者は「右派として信念を持ち、国防族としても防衛省を掌握しつつあった。安倍さんは幅広い派閥から陣営幹部を集めたかったのだろう」と見る。もとより安倍氏からの評価は非常に高く、「第二次政権で木原氏が財務副大臣を務めた時は、安倍さんが事あるごとに『木原、いいだろ?』と褒めていた」(財務省OB)。
「上司の言うことには絶対逆らわず口が堅い。部下として信用できる」(党幹部)タイプで、官房長官のロールモデルは菅義偉氏だ。
「当時の菅さんや、筆頭首相秘書官だった今井尚哉さんのような迫力には欠けるが、実務の調整役としては合格点。根回しをせずにすぐ敵を作る首相の尻拭いも厭わない」(同)
独断専行型の性格もあり首相自身の人脈は極めて薄弱だ。いきおい高市政権のラインナップは、オリジナリティに欠ける「安倍政権リバイバル」が色濃く、一強官邸と関わりのあった人物の起用が目立つ。


