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当時を、「子どもを産めない人がいる一方、その人を助けたいと望む人もいた。そうした状況を医師として放置できなかった」と振り返る。
営利目的の代理出産には反対だとした上で、「精子がない人、卵子がない人、子宮がない人。それぞれ事情は違うが、子どもを持てないという点では同じだ」と指摘。病気で子どもを産めない人を網羅的に支える「生殖障害者支援法」のような枠組みがあれば、より丁寧なケアにつながるはずと説明する。
「科学の進歩で、これまで子どもを持てなかった人が親になれる可能性が生まれている。人権が守られる形で、国が法律を整え、支援体制をつくるべきだ」
宙づりのまま四半世紀
海外では、代理出産を禁止する国もあれば、法律でルールを整えた国もある。一方で、日本では“宙づり”のまま、四半世紀が過ぎた。
諦めることも、別の選択肢を正面から選び取ることもできない。
子どもを望む人たちは、いまも宙づりの状態に置かれている。
(フジテレビ報道局・調査報道統括チーム 松岡紳顕、阿部桃子)

