ビル・ゲイツに粘着
残りの電子メールから浮かび上がる人脈には目を見張るものがある。頻出上位500人の通信相手は、様々な業界に属しており、全体の19%は金融関係者とのやり取りだった。科学者や医師が10%、メディア・エンターテインメント・広報関係が8%、テクノロジー分野が7%を占めた。弁護士、政治家、学者、その他の実業家はそれぞれ6%、不動産業界の大物は5%だった。金融関係者の割合は2014年に25%でピークに達したが、その後は学術界や法曹界との接点が増えるにつれ低下している。通信相手の多くは米国在住だったものの、英国、フランス、ドイツ、北欧諸国、湾岸諸国、さらにはベネズエラの石油商とも関係を保っていた。
エプスタインが相手にしていたのは、中間管理職に就いているような人物ではなかったことも明白だ。スタッフ以外の主要な接触相手のうち4分の1は、ウィキペディアに専用ページを持つ著名人である。また少なくとも18人の現役または元億万長者とメールを交わしており、その中にはピーター・ティールやイーロン・マスクが含まれる。さらに、映画監督のウッディ・アレンやニューエイジ運動の指導者であるディーパック・チョプラといった著名人、イスラエル元首相のエフード・バラックのような政治家ともやり取りがあった。
多くのやり取りは送受信数がおおむね均衡していたが、例外もある。その1人がビル・ゲイツである。返信は多くなかったにもかかわらず、エプスタインはゲイツに集中的にメールを送り続けていた(もっとも、ゲイツはエプスタインと何度か面会している)。
“Inside Epstein’s Network”, The Economist, 12 Feb. 2026.
©The Economist Newspaper Limited, London 2026
※本記事の全文(4500字)は、月刊文藝春秋のウェブメディア「文藝春秋PLUS」と「文藝春秋」2026年4月号に掲載されています(英「エコノミスト」誌編集部「エプスタイン『性犯罪者の実像』」)。
全文では、エプスタイン氏と交わしたメール数が多かった著名人リスト、業界別のメール送受信のリストが、図表を使って分析されています。
