時事通信は東京・東銀座に本社を置き、直ちに危機に陥る状況ではない。だが、社内では「新聞の部数減は通信社にも打撃となり、将来の展望を描けていない」(中堅記者)といら立ちが募るばかり。思い切った手を打つ時期に来ている。

 時事のスポーツ記録を利用し親密な関係にある読売新聞や、企業情報を飛躍的に増やし人工知能(AI)の事業拡大につなげようとする日本経済新聞が、時事に食指を動かしても不思議ではない。電通株無配の衝撃波が、新聞・通信業界に乱反射する可能性は決して小さくないのだ。

苦境の時事通信社(同社HPより)

順当に本命が起用された

 肝心の電通グループを再生する道筋が明確になっていないのが、こうした見方に拍車をかけている。

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 今回、持ち株会社「電通グループ」の五十嵐博氏が社長を退き、国内事業を統括する子会社「電通」の佐野傑社長が電通グループのトップに昇格することが決まった。佐野氏は3月27日付で電通グループの代表執行役、社長、グローバルCEOとなる。

佐野CEO(電通HPより)

「佐野氏は五十嵐社長の親衛隊長であり、営業部門の時代から二人三脚を続けてきた」(電通幹部)とされ、経営不振によるトップ交代だったが、順当に本命が起用された。

この続きでは、電通グループの新社長佐野氏が実績をあげた「飲料会社」、新副社長綿引氏が歩んだ「エリート部門」など、新ツートップの横顔を詳しく報じている。記事の全文は「週刊文春 電子版」のオリジナル記事として配信している》

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