対談連載「岡村靖幸の○○。」の今回のゲストは、岡村ちゃんが気になる俳優・村上虹郎さん。ユニークな生い立ちやご両親(父は俳優の村上淳さん、母は歌手のUAさん)のこと、休業期間のことなど虹郎さんの人生の話を聞きました。
『週刊文春WOMAN2026春号』より一部を抜粋し、紹介します。
テレビも漫画もSNSも禁止だった幼少期
岡村 しかし、多感な時期にいろんな場所を転々とすると、影響が大きいでしょう。実は僕もそうだったんですよ。
村上 家庭の都合ですか?
岡村 そう。幼稚園はロンドンで、小中高は国内を転々。だから、友達ができては「さようなら」の繰り返しで、良きにつけ悪しきにつけ、自分という人間を確立する上では影響があったなって。
村上 一人でいることに変に慣れてしまいますよね。僕はわりと明るい部分もあるタイプだけど、根底ではどこか馴染めない部分もあって。社会に対して自分をどうアジャストするか、バランスを取るのか、そういう部分で悩むんです。
岡村 よくわかるなあ。
村上 あとやっぱ、幼少期に受けたシュタイナー教育が結構影響してるなって。小学1年生から中学2年生までの8年間、相模原のシュタイナー学園に通ってたんで。
岡村 それ、ちょっと聞きたかったんですが、どういうものなんですか? 感性や想像力を豊かにする教育だと聞きますけれど。
村上 ルドルフ・シュタイナーという哲学者が100年くらい前にドイツで提唱した教育を実践する学校です。自由奔放な学校と思われがちですけど、そんなことは全然なくて。そもそもメディアが禁止なんです、学校の規則で。テレビも漫画もゲームもネットもスマホも、もちろんSNSも禁止。
岡村 厳しいなあ!
村上 引くでしょう(笑)。僕なんかはその環境においては悪ガキだったんで、裏でゲームをしまくったり、漫画を読んだり、テレビもたまにばあちゃん家で観たり。ただ、目を盗んでできる範囲なので、同世代が観ていたテレビやドラマを知らず、俳優さん、タレントさん、音楽の人とかも全然わからない時期が結構長かったんです。
