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IT機器を悪用した最新手口
増え続けるストーカー事案に関し、近年問題化しているのが、IT機器の悪用による手口の巧妙化・悪質化だ。
昨年12月、水戸市でネイリストの小松本遥さんが殺害された事件では、逮捕・起訴された元交際相手の大内拓実被告が小松本さんの実家に「紛失防止タグ」入りのぬいぐるみを送り、車にも同様のタグを取り付けるなどして居場所を特定していたとみられている。
「紛失防止タグは本来、鍵やバッグなどの貴重品に付けてスマホなどに位置情報を届け、紛失や盗難を防いだり、子どもの見守りに使用したりする電子機器。従来のGPS機器と比べ廉価かつ小型化したことで、悪用事例も後を絶たない」(前出・社会部記者)
セキュリティに詳しい調査会社によると、かつては盗聴器などの発見依頼が多かったが、近年は紛失防止タグについての問い合わせが急増しているという。
昨年12月施行の改正ストーカー規制法では、タグの無断取り付けや位置情報の取得が禁止された。
ただ、表面化する被害はごく一部とみられ、警察幹部は「多くのスマートフォンには不審なタグを検知し警告する機能があるので、自分でできる対策はした上で、不安があれば警察にすぐに連絡を」と呼び掛ける。
デジタル化時代の犯罪から身を守るには、リテラシーの向上も不可欠だ。



