熱中することが見つからない高校生・杉野ゆかりは、雑草を愛でる不思議な少女・徳田みみ(通称ドクダミ)に出会い、野球少年のカオル(八神遼介)や福澤先生(中島歩)らを巻き込みながら、廃部となった雑草研究部(ザッケン)を復活させようとする。その過程で、それまでにない気持ちが息吹くのを感じていく……。

 一風変わった青春映画『ザッケン!』でW主演を務める、ゆかり役の中島瑠菜、みみ役の大島美優に話を聞いた。

中島瑠菜(右)と大島美優 撮影=松本輝一/文藝春秋

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──この作品への出演が決まったときのお気持ちは?

大島 登場人物たちがみんな温かくて、自分もこの世界のなかに入っていけるんだ、という気持ちでした!

中島 私はゆかりという子に「自分に似ているところがあるな」と感じていたので、うれしかったです。

©2026上村奈帆・モノガタリラボ・プクプク/小学館/『ザッケン!』製作委員会

──それは、たとえばどんなところですか?

中島 ゆかりは自分のことを「青春不適合者」と言いますよね。私も、高校生活を意欲的に楽しんでいこうという気持ちが、当時はあまりなかったのかな、と思っていて(笑)。そんなゆかりがザッケンを通して肯定されていく物語なので、役を通して、私も私を理解してあげられるんじゃないか、という気持ちになりました。

もし自分の周りにみみちゃんがいたら…

大島 雑草も含めて、登場する人・もの、すべての存在に意味がある、と肯定されるところが素敵なお話でしたよね。みみがゆかりちゃんに「雑草という名前の植物はないんです」と言うシーンがありますが、私は漫画を読んだときから、みみが大好きだったので、オーディションに受かったとき、「私がみみになれるんだ!」ってとてもうれしかったです。

中島 みみちゃんは本当にまぶしい! 夢中になれるものがある彼女の存在にゆかりが憧れていたように、もし自分の周りにみみちゃんがいたら、憧れの存在になっていたと思います。

大島 初めて漫画を読んだときにみみの姿を見て「人は自分が好きなものをずっと好きでいられたら、こんなにも輝けるんだ」って思ったのがすごく衝撃的で……。

中島 そうだよね。実際、高校時代に気持ちが落ち込んだときに出会えた物語だったので、自分の気持ちに寄り添ってくれるような感覚になって……。そういう意味でも私にとって大事な作品です。