映画『炎上』で単独初主演を果たした森七菜。東京・新宿歌舞伎町の「トー横」に流れ着いた少女・小林樹理恵を演じ、俳優人生の大きな転機になったと語る。
『炎上』STORY
樹理恵は、カルト宗教の信者の家に生まれ、妹と共に父親から厳しく教育されて育った少女。父親が亡くなると、今度は母親が厳しく教育するようになる。我慢の限界に達した樹理恵は、ある日母親の目を盗んで家を飛び出した。行き場のない樹理恵がたどり着いたのは、若者が集まる新宿・歌舞伎町の「トー横」広場。そこで「じゅじゅ」という名前をもらい、スマホと仕事をもらって「いつか妹を迎えに行って共に暮らす」という夢をもらう。
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この作品が自分の未来になっていく
──本作のオファーを受けて、どのようなお気持ちでしたか。
森七菜さん(以下、森) 台本を読んだときに「この作品が自分の未来になっていくんだろうな」という予感がしたんです。だから「出演しない」という選択肢はありませんでした。
ただ、台本には「ただただチワワを見る時間」なども書かれていて、一体どのような映像になるのか、想像できない部分もありました(笑)。それでも、長久(允)監督ならきっといい画にまとめてくれるだろうと確信していたので、ぜひやらせてください、とお受けしました。
──オファーを受ける前は、「トー横」や「トー横キッズ」に対し、どのような印象をもっていましたか?
森 以前新宿に住んでいたことがあるので、なじみのある場所ではありました。でも、「トー横キッズ」については、ニュースなどで目にする情報くらいしか知りませんでした。
あらためてSNSなどでトー横キッズの動画をみると、彼女たちにも守りたいものがあって、彼女たちなりのルールがあるんです。ですから、彼女たちの正義やプライドを傷つけないよう、気をつけながら演じました。


