「刀のみなさまが少なからず動揺されるであろうお知らせがあります」
3月31日午前6時頃、社内メールでこう語りかけたのは、「刀」の森岡毅CEO(53)だ。
独自のマーケティング理論でUSJを劇的なV字回復に導いた“再生請負人”の森岡氏。USJから独立後、2017年にテーマパーク事業などを手掛ける刀を創業した。
「昨今は苦境が報じられ、今年2月にはお台場の『イマーシブ・フォート東京』が開業からわずか2年で閉業。25年には企画・開発を自社で手がけるテーマパーク『ジャングリア沖縄』を開業するも、集客は伸び悩み、閉業危機に直面しています」(経済誌記者)
資金調達の要が3月末に辞職すると、突如発表
そして――。刀に更なる激震が走っていた。
「刀の創業メンバーでCFO(最高財務責任者)を務める立見信之氏が、3月末に辞職すると、突如発表されたのです」(同前)
立見氏は1971年生まれ。三井物産やボストン・コンサルティング・グループを経て、2011年にUSJに入社する。
森岡氏の著書『心に折れない刀を持て』(ダイヤモンド社)によれば、USJでは経営企画部長として森岡氏の戦略策定をサポートする役割だった。さらに、退職間近の森岡氏に、
〈一緒に何か最高に面白いことできませんか〉
と、刀の起業を勧めた張本人でもあったとされる。
「今まで刀の財務面を支えてきた、森岡さんの最側近の1人です。『ジャングリア沖縄』を始めとするほぼ全ての大型テーマパーク事業において、資金調達を担当してきました」(同前)

