人材育成・組織強化のサポートを専門とし、ビジネスメディアを中心に今最も注目されている起業家・坂井風太さんと、YouTubeチャンネル登録者数200万人を誇る大人気お笑い芸人「バキ童」ことぐんぴぃさん。

 そんな異色のコンビが、会社や仕事にまつわる「理不尽」の対処法を指南する『理不尽仕事論 「クソが!!」と思った時に読む本』(文藝春秋)より一部を抜粋して紹介します。

 挫折をしても、その体験をポジティブに解釈することで、後々の自分に良い影響があると語る坂井さん。そこから、2人の子供時代のきつかった体験の話に……。(全4回の2回目/最初から読む

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ぐんぴぃさん、坂井風太さん

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坂井の挫折:中学中退と親の自己破産

坂井 私には3つぐらいきつかったことがあったんですけど、1つ目が私立中学中退。

ぐんぴぃ ええっ、中学中退!? 何が起きたんだ!

坂井 当時、意気揚々と神奈川県の私立のトップ校に入ったんですよ。入学パンフレットを見たら、180人入学して、卒業したのが172人だった。残りの8人はどこ行ったんだろうと思ったんですが、「俺かい!」と。中退した時は、結構きつかったんです。中学生の時だったので、あまり挫折の乗り越え方の引き出しもなかったから。でも、高校受験の塾に通っていたら、「面白い奴がいるぞ」とか、高校入ったら「なんか変わった奴がいるな」みたいに面白がってくれる人がいたから、結果的に「OK」になった。挫折も人生の渋みに変換できたというか、「コンテンツ力が上がったな」と解釈できたんです。

ぐんぴぃ コンテンツ力が上がった。

坂井 面白がってくれる人がいたからなんとかなった。ぐんぴぃさんもそういうことはありませんでしたか?

ぐんぴぃ そうですね。そもそも、親父がめっちゃ厳しいんですけど、子どもの時に僕をタコ殴りにして骨を折って、病院に連れていって「自転車で転んだと言いなさい」って僕に言って、僕は医者に「自転車で転びました」って言って……みたいな話を学校でしたら、ヤバすぎてウケたんですよ。「お前の親父ヤバいな」って。僕は心配してもらいたくて喋ったけど、ウケるならまだいいかと思って、やっていけたんです。

坂井 そうですよね。だから解釈も大事なんですけれども、周りがその解釈を助けてくれるかどうかというのも大事なんです。あと、私の親はもともと経営者だったんですけど、私が大学生の時に自己破産しているんですよ。「きっつー」と思って。

ぐんぴぃ え! 経営者でお金持ちだったのに。

坂井 その前からあんまりお金ないな、ヤバそうだなと気づき始めましたけど。自己破産して大学の奨学金をフルで借りることになって、「自分で人生なんとかするしかないんだな」と、自助努力主義者になったんですよ。

ぐんぴぃ もう親には頼れないからっていうことですよね。

坂井 それがある意味精神的な自立につながっていて、辛いことがあっても「あの時より辛いことはないよな」と思えるんです。