挫折経験におけるダークサイド
坂井 でも、ここでお話ししたいのが、親の自己破産という経験は、良い面も悪い面も自分に生み出してしまっているという話。良い面は「自分で頑張るぞ」と考えられるようになることなんですけど、ダークサイドもあって。努力していなさそうな人や、やるって言ったのにやってない人がいると、ブチギレそうになる。自助努力主義の光と闇ですね。
ぐんぴぃ うわあ、なるほど!
坂井 だから挫折経験はどっちにも転ぶという話なんです。もちろん強みにもなっていますけど、人に対する過剰な厳しさにもなっている。それを俯瞰的に見ないとまずい。
ぐんぴぃ 「俺はあんな挫折をしてもこんなに頑張れているんだから、お前が頑張れないのはお前の怠慢だろ」ってなっちゃうけど、でもそいつにはそいつのキャパがあって……みたいなことが見えにくくなっちゃう。
坂井 わかんなくなっているんですよ。ということで、挫折の良い面と悪い面を見ないといけないなって、ずっと思っていたんですよね。
ぐんぴぃ なるほどな。ちょっと話がブレちゃうかもしれないですけど、上司ができることをミスる部下って、めっちゃ怒られませんか? これってあるあるですよね。
坂井 わかるー!! 私もやっている可能性が全然ありますけども、勝手に自分の得意な土俵に入れて、その中で比べません?
ぐんぴぃ いや、そうなんですよ。これが一番なんかピクッときちゃう。僕、ビジネスメールを送るのが得意なんですよ。それで、そういうメールを送ることが苦手なスタッフがいると、「なんでできないんだ」って勝手に思っちゃう。僕も会社員時代にできなくてよく怒られていたことに最近気づいたんですけど。これって確かに挫折の悪い部分を押し付けてたかもなあって思いましたね。
坂井 それ、理論が2個入っています。1つ目は多分「投影性同一視」です。
ぐんぴぃ 投影性同一視。
坂井 すごく簡単に言うと、自分の中でも消化しきれていない、苦手な部分や嫌な部分が自分の中にあると思いたくなさすぎて、相手を詰めてしまう。
ぐんぴぃ ああ、なるほど。自分の嫌いな部分がある人を嫌いになっちゃうってやつですね。
坂井 「お前の話はわかりにくいよな」ってキレてくる人は、過去に「お前の話はわかりにくい」って怒られた経験があったりするんですよ。
