1973年9月、静岡県伊豆半島南端の海岸で一家4人の遺体が発見された。立教大学助教授の大場啓仁(当時38歳)と妻、幼い娘2人。

 崖上に残された遺書から警察は一家心中と断定したが、その後の捜査で驚愕の事実が浮かぶ。大場は心中の1ヶ月半前、不倫相手だった教え子の女性を絞殺し、遺体を土中に埋めていたのだ。

「本当に愛してるのはキミだけ」

 32歳の若さで助教授に昇格し、才色兼備の妻を持つ大場は、その立場を利用して複数の女子学生と関係を持った。なかでも卒業論文の指導をきっかけに急接近した教え子の女性には「本当に愛してるのはキミだけだ。いずれ一緒になろう」と囁き続けた。しかし大場に離婚の意思はなく、彼女をセックスの相手としか考えていなかった。

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 やがて教え子がリンパ腫を患い実家の甲府へ戻ると、大場はある決意を固める。

 1973年7月20日、通院のため上京した彼女を新宿で呼び出し、恩師・細入教授の別荘へ連れ込んで首を絞め殺害。遺体を敷地内に埋めた後、同夜に同僚女性をアリバイ工作に利用し「ケリをつけた」とほのめかした。

悲劇の連鎖

 殺害を知った同僚のKさんとMさんは繰り返し自首を勧めたが、大場は「やっちゃったものは仕方ない」と悪びれず、「自分のことをあれだけ愛してくれたのだから、彼女も本望だろう」とまで言い放った。

 大学側も事態を把握しながら警察への通報を見送り、この沈黙が悲劇の連鎖を許した。

 真相を夫から告白された妻は一家心中を決意し、大場もそれを止めなかった。

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 問題を放置した大学はその後「大変なこと」に⋯この文章の本編は、以下のリンクからお読みいただけます。

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