――思春期の多感な時期に体格のことを言われるのは辛いですね。

澤田 こんなことで自分の努力が無駄になるんだと、虚しくなってしまいました。努力の先には幸せとか、楽しさがあると信じていたのに、違うんだなって。

 それまでの自分は、休み時間も宿題や授業の勉強をすることに何も疑問を感じていませんでした。その日も同じように勉強していたのですが、ふと窓から中庭に目をやると、ワイワイ遊んでいる同級生がいる。それがすごく楽しそうに見えるわけです。あれ、なんで僕は勉強しているんだろう――。小さい頃から疑いもなく勉強をしてきたのに、初めて疑問に思った瞬間でした。

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“ヤンチャ”では物足りなくてガチなヤンキーに

澤田  うちの学校は附属の幼稚園と小学校があるのですが、附属から上がってくる生徒のなかには少々ヤンチャな生徒もいました。どうやって話しかけたか覚えていませんが、気づいたら一緒に行動するようになっていました。最初こそ「ガリ勉がなんだよ」と言われていましたが、少しずつ仲間として認めてもらえ、悪い遊びを覚えるようになっていった、というわけです。

かつての澤田さん 本人提供

――優等生から180度変わられるわけですね。

澤田 最初は早めにたばこやお酒を覚える程度でした。でも「やるなら突き詰めたい」という性格なので、だんだんエスカレートしていきました。ヤンチャといっても、学校の同級生はみんな根がお坊ちゃんなわけです。もちろん僕もですが。次第に学校の友人だけでは物足りなくなり、外のつながりが増えていきました。

 地元の他の高校や、中卒で働いている人たちなど、ガチな“エリート”ヤンキーへと仲間がシフトするなか、遊ぶ場も地元から都内に移り、暴走族やチーマーの仲間に入ってバイクにも乗るようになっていました。

次の記事に続く 「骨が見えるぐらいの激しい裂傷で…」バイク事故で受験に失敗し、全身に入れ墨を入れることも考えたが…元ヤンドクター(43)が語る、28歳で医師を目指すと決めた理由

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