《ストイックな部分を手放して、自分のことをもっとかわいがってあげたいですね。あとはギャルマインドを手に入れたい。ギャルってかっこいいじゃないですか。自分の気持ちを潔く吐露してて、知らないものにも『ウケる~!』と言いながら興味を持つ。その方が人生、もっとおもしろくなりそうだなって思います》(『anan』2025年6月11日号)

 ただ、「ウケる~」とまでは言わないが、知らないものに興味を持つのは、子供のころからヘビーな読書家である彼女の性分ではある。たとえば、2020年に「ブラック・ライブズ・マター(BLM)」運動が起こったときには、聖書や小説、あるいは奴隷制の歴史の本を読んで考えを深めたという。しかし、だからといって「勉強が好きな人が偉い」という風潮はおかしいと異を唱えてもいる。《私自身はすごく子供っぽい感覚を持っているから、「何がすごいのかな? 自分が好きでやっているだけなのに」と思うんです》というのがその言い分だ(『サンデー毎日』2022年10月9日号)。

池田エライザのインスタグラムより

「ハーフだし、名前も派手なので…」

 こんなふうに子供っぽい好奇心も持ち合わせているところを見ると、何もいまさらギャルマインドを手に入れなくても……と思ってしまうのだが。いや、本人としては、本来は内向的な性格なのに、《ハーフだし、名前も派手なので、華やかな人間だと思っている方もいて。(中略)そんな自分を遠くに感じる》と明かしていただけに(『週刊文春』2020年12月17日号)、そうした実像とイメージとのギャップを埋めるためにも、もっと自分の気持ちをさらけ出す必要があると感じているのかもしれない。 

 映画監督としては、第1作『夏、至るころ』の公開時、《次に撮りたいやつはめちゃめちゃ近未来ものなんですよね》と語っていた(『キネマ旬報』2020年12月下旬号)。第1作とはまったく趣向が異なるが、池田が本来志向するアート性の強い部分を、ギャルマインドをもって堂々と前面に押し出せば、きっとまた新たな展開が待っているはずだ。

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