――迎えに来たのですか。
小田切 はい、家に連れ戻されてまず、父親がリビングで「座れ」と。そうしたら続けて「お前は塾でいじめられてたことを、ずっと話せなかったんだよな」と言われて。
どうやら、私が家出していた2、3時間の間に、継母が父親を言いくるめたようなんですよね。私が塾でいじめられていて、他の習い事でもいじめられていたことに耐えられなくて行かなくなってしまったんだと嘘をついて。
話の途中で私がトイレに立ったんですけど、すれ違いざまに継母から「本当のことを言ったら殺す」と言われたんですよ。
――その時、父親に本当のことを言わなかったのでしょうか。
小田切 それが、打ち明けたんですよ。今まで受けてきた仕打ちの内容や、月謝袋が嘘だということも全部。でも、中学受験の時と、家出の時と、2回も打ち明けているにもかかわらず、まったく伝わらなくて。
父親も継母から“洗脳”されてしまっているようで、その話を信じて疑わない様子でした。「この人に言ってももう何も解決しないんだ」と、そこから諦めの人生が始まりました。
「ロッカーに閉じ込められてボコボコにされた」中学時代に受けた“壮絶イジメ”
――当時、学校生活はどうでしたか。
小田切 中学時代はもう、ありとあらゆるいじめを受けていました。優しいところで言うと、靴がなくなったり画鋲を入れられたりというのは日常で、物はなくなるし、給食の残りを机の中に入れられたり。
掃除ロッカーの中に閉じ込められてボコボコにされることもありましたし、後ろから突然パンチをされるようないじめはよくありましたね。でも、一番強烈だったのは先生からのいじめです。
――先生からはどういったいじめを受けたのですか?
小田切 見た目のコンプレックスってそれぞれあるじゃないですか。目が細い、鼻が大きい、背が小さい、歯が出てるとか、何かが人と違うという。そういう生徒たちが抱えているコンプレックスを面白がる先生がいて。
全校生徒が行く林間学校の時に出し物があったんですけれど、その先生がそれぞれのコンプレックスのパーツだけを写真から切り取って、目だったら目、鼻だったら鼻、というように「この口は誰の口でしょう」みたいなゲームを作ったんです。その時に、私もターゲットにされてしまって。
「もう逃げる場所もない」「死んでやろう」中学校で自殺未遂
――どんな心境でしたか。
小田切 死のうと思いました。家庭のことや学校でのいじめで苦しかったところに、先生からもそんなことをされてしまった。もう生きる場所もなければ、逃げる場所もない。だからその時は、死にたいというよりも「死んでやろう」と思ったんですね。
――復讐のために死のうと?
小田切 そうですね。仕返しのように、その先生を懲らしめてやろうと思っていたんです。それで、結果は失敗に終わったんですけれど、自殺を考えて。でもその日、たまたま足場台が置いていなくて、手が届かなかったんですね。
