「死んだ自分がやったことだと思っている。とにかく生き返りたいと思っていた」

 ある男が、シンナーによる幻覚状態のまま風俗店に侵入し、宿泊していた女性2人を次々と強姦した。

写真はイメージ ©getty

 事件は早朝の開店前の風俗店で起きた。廊下に出たマミさん(当時33)が目にしたのは、全裸のまま猛然と突進してくる男だった。

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 声をかける間もなく押し倒され、男は荒い息をつきながら目をギラつかせ、明らかに正気を失っていた。その後、男はマミさんに「お前じゃダメだ、他に女はいないのか?」と言い放ち、別室で就寝中だったリカさん(同31)の部屋へと向かった。

 平成21年、神戸市で起きた事件のダイジェスト版をお届け。なおプライバシー保護のため、登場人物はすべて仮名である。

男の正体

 男の正体は海自隊員の山口賢作(同26)。1カ月の外洋勤務を終えた休暇中、昼間からシンナーを吸い、夜は友人らと心霊スポットへ向かった。

 車内でも大量にシンナーを吸引した山口は、意識を失った後に目を覚ました瞬間、あたり一面が神々しい光に包まれる幻覚を見た。「自分は死んでしまったのではないか」という確信が生まれ、「どうにかして元の世界に戻らなければならない」という強迫観念に囚われた。

 そこで山口が行き着いた発想が「女とセックスすれば、生き返れるかもしれない」というものだった。未明の歓楽街をさまよううちに風俗店の裏口から侵入。衣服を脱ぎ捨てて全裸になり、店内を探し回った末に2人の女性から下着を剥ぐなど次々と襲った。

 犯行後も山口の奇行は続いた。コンビニで全裸になって床に寝転がり、駅員室に忍び込んで制服を着込み、最終的にはラブホテルに全裸で宿泊を求めるという前代未聞の行動を繰り返した。

 被害を受けた女性たちは「あんな怖い思いをしたことはない。ずっと刑務所に入っていてほしい」という言葉を残し、店を辞めた。

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 海自隊員とは思えない、あまりに「ひどい犯行」とは⋯事件の詳細は、以下のリンクからお読みいただけます。

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