「同じ名字」限定の婚活パーティー、参加者の感想は?
丸山氏は、発案の背景をこう話す。
「私自身、過去のパートナーと改姓について真剣に悩んだ経験があり、周囲には夫婦別姓を望むために止むなく事実婚を選択した友人もいます。そうした課題を持つ人をひとりでも減らしたいと、同じ名字の人との出会いを推進する企画を思いつきました」(丸山氏)
これまで「鈴木」「田中」「佐藤」「伊藤」「サイトウ」「ワタナベ」「タカハシ」「ナカムラ」の名字に限定して複数のパーティーを実施。「サイトウ」「ワタナベ」「タカハシ」「ナカムラ」は表記ゆれもあるため、カタカナ表記で参加者を募った。「田中さん限定」だけは対象者が少なく中止となったが、3~5月に4回を開催、のべ50人が参加した。前例のない企画だったが、参加者は想像以上に盛り上がっていたという。
「よくある名字ならではの『あるある』が共有できた」「同じ名字なので、最初から下の名前で呼び合えた」などの感想が聞かれ、スムーズに距離を縮めることができたようだ。また、4つの名字がつく事業者からの菓子やアルコールなどの協賛があり、それらが格好のアイスブレイクになったという。
名字を変えたくないというより、「おもしろそうだから参加してみた」という人が大半だったというが、この場で出会って成婚となれば、どちらも名字に悩むことはないわけだ。
「同施策は、どうしても『よくある名字の人』に限定されます。前向きな反響は得られましたが、サービスとして継続するには課題が多いですね」(丸山氏)
「妻の姓」を選ぶ夫婦は「わずか6%」
内閣府の調査によれば、2024年に婚姻届を提出した夫婦(48万5092人)のうち、約94%は女性が改姓している。この数字は長年ほぼ変わらず、「女性が姓を変えるもの」という風潮が根強く残っているように見受けられる。
しかし、「同氏婚のススメ」プロジェクトを開始するに当たって「あすには」が実施した調査ではまた異なる若年層の特徴が見えてくる。


