4月18日、札幌市での街頭演説で、子供への教育について「変なLGBTとかどうでもいい。あんなの教えなくていい」と発言した参政党の神谷宗幣代表。遡ること2023年7月、世田谷区で開催された講演会でも、「LGBTなんかいらない」と発言していた――。
トンデモウォッチャーの黒猫ドラネコさんは、参政党が数ある陰謀論集団の一つにすぎなかった頃から、演説や講演会の現場に潜入&定点観測を続けてきた。新刊『参政党と大陰謀論時代』(文春新書)より一部抜粋して、2023年当時の神谷代表の発言を振り返る。
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保守系講演会
一方、本筋に戻って参政党だが、枚挙にいとまがないデマや放言の中で、炎上にもならず「逃げ切り」に成功したのが神谷による「LGBTなんかいらない」発言だ。
23年7月11日夕刻、世田谷区で開催された「第38回烏山講演会『情報戦で負け続ける日本人』」に神谷が登壇。参政党結党の逸話などを語ってPRをしつつ、「精神病は薬で作っている」「ワクチンが先にあって売るためにウイルスを撒いた可能性がある」「打てば打つほど死ぬと言われている」「米大統領選で不正がどんどん出てきた」など、毎度おなじみの反ワクチン思想と陰謀論を繰り広げていた。まあ、これらは平常運転ではある。
ここで放たれたのが「LGBTなんかいらない」発言であった。
主催者の産経新聞烏山SC(サービスセンター、販売所)は以前からこの手の講演会で保守系の人物を招いていた。今回はそれが神谷だった。千歳烏山駅からすぐの商店街沿いにある烏山区民センター内の会場は、ステージを見下ろす形で400席ほどもあるしっかりしたホールだが、事前申し込みでほぼ満席になったそうだ。来賓として世田谷区議会議員らとともに、最前列中央に陣取っていた元航空幕僚長の田母神俊雄が紹介されると、会場は「おお……」と感嘆。参政党アドバイザーとして名前を連ねたこともあり、主催者とも関係が深かったようだ。
舞台袖からにこやかに登場した神谷は「田母神先生の前で話すのは初めてで緊張しています」と言ってスピーチを始めた。観客席を見渡し「参政党員の方は?」と挙手を促すと、3分の1ほどが党員だった。

