うたのおねえさんに憧れた才女
「石川の高校を出て、国立音大、洗足学園音大大学院で声楽を学んだ。東日本大震災後に、自分の歌で誰かの助けになりたいと、自衛隊への入隊を決めた。聞いた時は『こんな可愛い子が自衛隊に!?』と驚きました」
運動とは無縁の経歴だったため、自衛隊の厳しい訓練には苦労した。
「当初は腕立て伏せも満足にできず、朝6時の起床ラッパに心が折れそうになったこともあったそう。地道な努力を重ね、陸曹昇任時には手りゅう弾投げやほふく前進といった戦闘訓練もクリアしています」(同前)
中部方面音楽隊から、22年には中央音楽隊に転属。同隊関係者が言う。
「各地で歌を披露する傍ら、中央音楽隊の広報担当として商品開発に携わったり、SNS担当として公式Xも運用。別の音楽隊の自衛官と結婚もしています」
そんな鶫氏が歌の道に進んだのはなぜかというと、
「NHK Eテレの番組『おかあさんといっしょ』がきっかけです」
と、明かすのは前出の知人だ。
「彼女は3歳からピアノを習っていましたが、ピアノの先生の提案でピアノと歌のレッスンを両方することに。その後、『うたのおねえさん』に憧れ、中学から本格的に声楽を学んだのです」
「自民党が謝れば済む話じゃないですか」
うたのおねえさんにはなれなかったが、メジャー歌手としてCDも発売している鶫氏。冒頭の相澤氏は今回の騒動をこう語る。
「彼女は歌を通じて被災地で勇気を与えることもできるし、国民の自衛隊に対する理解も深められる大切な存在。自民党が『ちょっと配慮が足りなかった』と謝れば済む話じゃないですか」
防衛省に今回の騒動への見解などを訊ねると、概ね次のように回答した。
「自衛隊法違反に当たらないと認識していますが、幹部への報告や関係部署の情報共有に反省点があったと考えています。今後は情報共有を徹底してまいります」
高市早苗首相は20日の党役員会で「当該自衛官に全く責任がないことは強調しておきたい」と語ったというが、それは会見でハッキリと言うべきことだろう。
