銀行、通信、商社とも協業

 ――ここ数年は、他業種との提携がニュースになっています。

 岡本 直近で話題になったのは、昨年末にスタートした金融サービス「FANY BANK」です。

2025年にスタートしたFANY BANK(公式HPより)

 住信SBIネット銀行と連携し、預金をしていただいた方から抽選で「R-1グランプリ」の決勝観覧チケットが当たったり、3000万円以上の住宅ローンを組んだ方には、吉本芸人が引っ越しのお手伝いに行ったりするサービスを行っています。FANYの顧客に口座開設をしてもらって、そこからチケットを買い、芸人を応援してもらう。そんな「吉本エンタメ経済圏」を作ることが目標です。

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 NTTドコモとは、2023年に業務提携し、約9300万人(当時)いるドコモの会員基盤と吉本のコンテンツを組み合わせる事業も始めました。ドコモの動画配信サービスへのコンテンツ配信や、オーディション番組でアーティストを発掘して育成・マネジメントする。スマホで人気の縦型ショートドラマのプラットフォーム「FANY:D」もスタートさせています。

 2024年には、三菱商事とも業務提携しました。お笑いが健康にどんな影響を与えるのかを研究して、健康課題の解決を目指す事業の構築も進めています。

「闇営業」問題では自身も長時間の会見を行った Ⓒ文藝春秋

 グーグルとは、AIを活用したお笑い特化型翻訳サービスを開発しています。たとえば、日本語のコントの動画に、お笑い独特の言語や方言をきちんと翻訳し、外国語の字幕をいれる。先々にはインバウンドのお客さんを劇場に呼び込み、英語の字幕を付けて新喜劇を見せられるかもしれないし、海外にも配信できるかもしれない。

 そうやって海外での知的財産(IP)活用ビジネスを加速させたい。この事業は、オーストラリア人のチャド・マレーンという芸人が手伝ってくれています。所属タレントが約6000人もいるので、いろんな才能を持った人がいます。

※本記事の全文(約7000字)は、月刊文藝春秋のウェブメディア「文藝春秋PLUS」と「文藝春秋」2026年5月号に掲載されています(岡本昭彦「吉本興業“芸能プロ”から脱皮します」)。

文藝春秋

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吉本興業“芸能プロ”から脱皮します

出典元

文藝春秋

【文藝春秋 目次】東京極秘対談 ティール×トッド 世界は終末を迎えているのか/池上彰×佐藤優 “暴れ獅子”トランプと“女豹”高市の生きるか死ぬか/官邸官僚の第二の人生

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