現在65歳の和田氏は、ここ数年尿トラブルを抱えていたという。
「頻尿は7、8年前ぐらいからあった。一番困るのは、尿意を感じてからおしっこを我慢できる時間が非常に短くなったことです。周囲にトイレがないと、これはたまらないということで、3年ほど前から尿パッドを使っていました。夜間頻尿もあるので2、3日に1回は睡眠薬をのんでいました。尿トラブルがあれば、放置せずちゃんと検査しておいた方が良いでしょう」
和田氏ほどの激しい発作にまでは至っていなくても、夜におしっこで何度も起きてしまったり、尿漏れで下着を濡らしてしまったりと、尿トラブルで悩む人は少なくない。
約8割が排尿の悩みあり
日本排尿機能学会が20〜99歳の男女6210人を対象に行った調査(2023年)によれば、排尿に関する何らかの症状がある人は、20歳以上で77.9%、40歳以上では82.5%に上る。「四谷メディカルキューブ」(東京都千代田区)泌尿器科部長の阿南剛医師が説明する。
「人間は生きる上で食事だけでなく、排尿も欠かせません。尿トラブルは、私たちのQOL(生活の質)に大きな支障をきたしてしまう深刻な問題なのです」
尿トラブルで悩む人の割合は年齢とともに増え、少なくとも1つの症状に悩む人は、日本国内で8000万人以上いるとみられる。一方で、尿トラブルで病院へ足を運ぶ人はわずか4.9%にとどまる。
つまり、多くの人は中高年になれば尿にまつわる悩みを抱えているにも関わらず、誰にも相談できずにその悩みを1人で抱え込んでいるということだ。
「週刊文春」は今回、尿の専門家を取材し、症状のメカニズムや対策を聞いた。
《この続きでは専門家が症状のメカニズムや「体操」「排尿日誌」などの対策法を詳しく解説している。自分の状態が分かるチェックシートも付いた記事全文は現在配信中の「週刊文春 電子版」および4月30日(木)発売の「週刊文春」で読むことできる》

