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大逆転を見逃して……球場に行かなきゃダメだを痛感した夜

文春野球コラム ペナントレース2018

球場に行ったからこそ出会えた意外な人物

 現在パ・リーグ最下位の我が楽天イーグルス。一時は借金10まで、5位とのゲーム差も1.5まで追い詰めていたが、夏の甲子園が終わり、やっとイーグルスだけに集中だと切り替えた8月22日から引き分けを挟み8連敗。気づけば平石監督代行が引き継いだタイミングより一つ多い借金21。振り出しに戻ってしまった。

 だからと言って棚へ手を伸ばすのをやめた途端にとんでもないドデカイぼた餅がいつ落ちて来るかわからない。

今年最後の花火ナイターを満喫 ©かみじょうたけし

 9月5日仕事が終わり、試合開始から1時間くらいは遅れるがほっともっと神戸まで足を運んだ。試合は2度の逆転で勝利を得たわけだが、観客席で、ある男性から声をかけてもらった。聞くと彼はあの名門東北高校の野球部出身で、あのダルビッシュ有投手の一つ後輩で、さらに寮では同じ部屋だったという。あんなに凄いのに、後輩にえらそうにしない話や当時から身体のケアへの関心は高かった話、本人から譲りうけた野球カバンが今、天王寺の焼き肉屋さんに置いてある話など、この方からしか聞けない貴重な話を沢山いただいた。試合には関係ないが球場に足を運ばなければ出会えていなかった。

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 そして9月6日は勝手に松井裕樹の100セーブと決めこんで仕事場の奈良県の吉野から3時間半かけてほっともっと神戸へ。9回に点を取りすぎセーブシチュエーションとはいかなかったが、好投をみせた先発則本昂大投手の叔父さんが声をかけてくださり、ここでは書けないような事(まもなくわかるめでたい事です)や貴重なお話を沢山聞かせていただいた。

則本昂大 ©文藝春秋

 結論、現場に行って必ず何かあるわけではないが、行かなければ何もない。これからも棚に手を伸ばしつづけたい。

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