以来、行政の支援も受けつつ、6年半にわたり、自宅で介護を続けた新田氏。リハビリを経て、一時は要介護3(日常生活全般に介護が必要。介助があれば歩行もできる)に回復した。

長年、母を介護した新田氏

「歩くことは出来ませんでしたが、食事や留守番も1人で出来ましたし、認知症の進行も緩やかで、徘徊もありませんでした。最後まで私たちを認識することもできました。振り返ってみると、大変だったのは、介護が始まった当初のことです。しばらくして、我々がすべきことが明確になってからは、落ち着いて目の前のことに取り組めました」(同前)

 厚生労働省の調査では、80〜84歳の約26%、85歳以上は約60%が要支援・要介護認定を受けるという。誰しもに訪れ得るものと言っていいだろう。介護期間はもちろん人によって様々だが、平均すると、4年7カ月ほどになる(公益財団法人生命保険文化センター「2024年度 生命保険に関する全国実態調査」)。ただ、新田氏が語るように、始まってからしばらく経つと、介護に慣れてくるケースも多いという。重要なのは、初期段階での対応で、しっかりと道筋をつけることだ。

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 では、親が突然倒れた時、いったいどうすればよいのか。「後編」では、40〜50代の介護未経験者のために、実際に介護がスタートする際の流れを解説したい。

《この続きでは、●介護老人保健施設、自宅…退院後4つの選択肢、●専門家が解説きょうだいの揉め事を減らす方法、●プラン策定、事業者への連絡ケアマネはこうして選べ…などのトピックを詳しく報じている。記事の全文は現在配信中の「週刊文春 電子版」および5月13日(水)発売の「週刊文春」で読むことができる》

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