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文春野球コラム

オコエ瑠偉と高梨雄平 若きふたりが語る「野球ができる喜び」

文春野球コラム ペナントレース2018

2018/09/26
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 9月23日、24日と楽天生命パーク宮城は連日満員御礼だった。現在チームは最下位であるが、どんな状況でも選手に目一杯エールを送ってくれる熱いファンの姿がスタジアムにはあった。

 さて今回は、ラジオのインタビューにもひときわ明るく応えてくれる2人に話を聞かせてもらった。

 まず1人目は、3年目21歳、いつ話を聞いてもノリノリでテンション高めなオコエ瑠偉選手。5月にケガで戦線を離れていたが、ファームで打率.310を残し、1軍昇格を果たした9月14日の復帰戦でマルチ安打を放った。

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3年目のオコエ瑠偉選手と平石監督代行 ©RakutenEagles

「野球を一番楽しめる場所が1軍」

河内「今の手ごたえはどう感じていますか?」

オコエ選手「ここのところ結果は出ていませんが、良い当たりもあるので調子は悪い感覚ではなくて、むしろ良い方だと思います。だいぶいい形では振れています」

河内「タイミングの取り方は変わりましたか?」

オコエ選手「体の開きがあるので、そこを意識して考えてやった結果、今のスタンスになりました。素直にバットが出てくるようになったので、去年の内角攻めにも少しは対応できるようになりました」

河内「オコエ選手にとって1軍はどんな舞台ですか?」

オコエ選手「やっぱり楽しいですね! 野球を一番楽しめる場所が1軍だと思っているのでケガしている時もずっと1軍でプレーする事を頭に入れて準備していました」

河内「ゲーム前に心がけていることはありますか?」

オコエ選手「心がけないということを心がけています(笑)。自分は考えすぎると頭がパンクしてしまう人間なので、ルーティンとかも特にないですし、考えすぎないようにしています」

オコエ選手は「残り試合少ないので、試合に出させて頂いた時には結果を出して、チームの勝利に貢献します」と言った。オコエ選手が出てくると、何かやってくれそうなワクワク感を感じる。それは1軍の舞台で野球を楽しもう! という強いスピリットがあるからなのかもしれない。

一番好きなおにぎりの具は「ツナマヨ」のオコエ瑠偉選手 ©RakutenEagles

お母さんへの強い気持ち

 ラジオ(Rakuten.FM TOHOKU)のインタビューで、「オコエ選手の生オコエリクエスト♪」というワンコーナーを不定期でオンエアしている。新旧洋邦楽問わず音楽が大好きなオコエ選手は常に歌詞(メッセージ性)を大切にして曲をセレクトしてくれる。

 先週のリクエストはCRAZYBOYこと三代目J Soul Brothers from EXILE TRIBEパフォーマーELLYさんの曲をチョイスした。是非、歌詞に注目してご覧頂きたい。

オコエ選手「この曲はお母さんに対する感謝の気持ちと、これからオレはNo.1になるんだ! という曲なので、自分も聞いていて母への感謝が湧いてくる曲です」

河内「オコエ選手のお母さんはどんなお母さんですか?」

オコエ選手「自分自身も、妹の桃仁花(もにか)も、正直辛い思いをした事もあるけど、母も同じくらい、いや、それ以上に大変な思いをしてきたと思います。自分勝手で迷惑かけた部分もあるし、(これからも)居てくれなければならない存在なので凄く感謝しています」

 最後に「活躍して、恩返し、親孝行していきます」と強い口調で話してくれたオコエ選手。お母さんへの強い気持ち。熱く燃えたぎる思いをきっとフィールドでぶつけてくれるだろう。

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