外見を褒める日本人
成田 日本人ってなんでハーフ芸能人とかハーフモデルがあんなに好きなんでしょうね?
水原 面白いですよね。よく考えるんですけど……ハーフに対するちょっとした憧れがあるのかもしれませんが、逆に“違い”を強調される部分もあるんです。例えば日本では、「顔小さいね」とか「脚メチャ長い」とか、いまだにすごく言われるんですよ。アメリカでは、外見のことは絶対言われない。顔が小さい方がいいという発想が、そもそもない気がします。
成田 「日本人離れした」みたいな表現も日本人自身が大好きですもんね。
水原 そうそう。でも、2回も3回も4回も「顔が小さい」って言われ続けると、「脳ミソがないって言われてるのかな」って(笑)。もちろん、そういうつもりではないのは分かっていますが、何なんだろうなとは思いますね。
成田 何なんだろうなと複雑に思いつつ、ハーフを武器に東京に出稼ぎされるようになって。
水原 はい。そのとき木村カエラさんと出会ったんです。彼女もアメリカと日本のハーフで、すごい仲良くしてくれた。東京ではそんな出会いもあって、ハーフの人もいっぱいいて、しかもそれは価値があることとされていたので、自分のことも好きになれるようになりました。
成田 それまでコンプレックスだったことが、好きな価値になった。転換というか天啓ですね。
水原 そうですね。ただ東京での時間が刺激的すぎて、地元に帰るとギャップが余計にキツいというか。いい友達はたくさんいたんですけど、現実を突きつけられる感じで、居心地が悪くて。それで15歳のころ、『Seventeen』をやめて、神戸でくすぶっていたんですが、やっぱりこのままではダメだと思って、東京に引っ越して『ViVi』という雑誌に出るようになったんです。
成田 その若さ、っていうかまだ子供みたいな年齢で人前に出る仕事するの怖くなかったですか。
水原 本当に生意気だったので、あまり(笑)。何より私は幼い頃からファッションや写真が好きだったので、仕事をするのは楽しかったです。とにかくうまくなりたい気持ちがすごく強くて、結構ハングリーだったんですよ。
※約7000字の全文は、月刊文藝春秋のウェブメディア「文藝春秋PLUS」に掲載されています(水原希子×成田悠輔「山口智子さんと瞑想とSNS」)。全文では、以下の内容が語られています。
・トルクメニスタンでの衝撃
・10日間の瞑想合宿
・性的搾取の構造を変えたい
