「刺された……助けて……」

 クリスマスイブのラブホテルから悲痛な119番通報が入った。血まみれで発見されたのは、車椅子の53歳男性・山田崇雄さん。逮捕された22歳の女・佐野麻衣が警察に語った動機は、捜査員を仰天させるものだった。

写真はイメージ ©getty

 平成24年に起きた事件のダイジェストをお届け。なおプライバシー保護の観点から本稿の登場人物はすべて仮名である。

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「こんな女は障害者の敵」

 麻衣は事件の3日前、障害者同士の交流サイトで山田さんに接触した。「22歳のフリーターです。私も精神障害があります」と書き込み、急速に距離を縮めていった。「私、もうあなたと結婚したいです」とまで言い、クリスマスイブにラブホテルで2人きりになることに成功する。

「実はクリスマスプレゼントがあるの。目をつぶってて……」

 山田さんが両手で顔を覆った直後、腹部に「ドンッ」という衝撃が走った。目を開けると、麻衣の手には包丁が握られていた。

 警察の家宅捜索では自宅から詳細な殺人計画書が発見された。「○月○日に車椅子の男を殺す」「死体はゴミ袋に入れる」「消臭剤で臭いを消す」――さらには死体をバラバラにするための絵まで描かれていた。

 麻衣が警察に語った動機はこうだ。「仕事や恋愛がうまくいかず、イライラしていたので人を殺して鬱憤を晴らしたかった。確実に殺したかったので、障害者を選んだ」。相手は誰でもよく、障害者同士の交流サイトで「恋愛を装って近づく」ことを計画していたという。

 山田さんは一命を取り留めたが、肺損傷や肝臓の一部摘出など全治4カ月の重傷を負った。「こんな女は障害者の敵。社会から隔離して欲しい」と山田さんは訴えている。

 精神鑑定の結果、麻衣には軽度の知的障害が認められた。

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 スパルタ教育の末、大学まで卒業できた犯人女性。彼女の人生の歯車はどこで狂ったのか⋯【事件の詳細】は、以下のリンクからお読みいただけます。

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