死亡時1分間の監視映像がない?

 初めて疑惑が明るみに出たのは2005年のこと。性接待をさせられたという被害者の少女らが訴えたからです。

 この事件はそもそも連邦法によって起訴されるべき重犯罪でしたが、結果的にエプスタイン氏はフロリダ州の売春罪で13カ月の禁固刑に服しただけでした。

 本来なら13カ月で終わるはずがないと思ったら、なんとそのときの検事が1期目のトランプ政権で労働長官になっていたことが明らかになりました。まるでエプスタイン氏を連邦法で起訴させなかった褒賞として労働長官に取り立てられたようにも見えてしまいます。

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 これでいったんは落着かと思いました。ところが2018年になってまた数十人の女性がエプスタイン氏から性的虐待を受けたと訴えます。さらに大規模な人身売買をやっていることがわかり、司法省はエプスタイン氏に対する新たな捜査を開始。エプスタイン氏は無罪を主張していましたが、2019年8月、ニューヨーク州の拘置所で首を吊って自殺したとされています。

 あくまで当局の発表では自殺です。というのも、拘置所の監視カメラの映像に、自殺をしたとされている1分間の映像が存在しないのです。拘置所はたまたまビデオ収録がうまくいっていなかったと説明していますが、怪しいと思う人はいるでしょう。

「彼は本当に自殺したのか、関係が明らかになると困る権力者によって殺されたのではないか」という陰謀論が拡散します。

 さらに「エプスタイン文書」の中に顧客リストがあるという疑惑がもたれ、司法省にあるエプスタイン文書(=エプスタイン・ファイル。エプスタイン氏捜査に関連する各種資料一式)を開示せよという声が高まりました。