MAGA派が分裂の危機
トランプ氏は大統領選挙で「エプスタイン文書があると言われている。闇の政府が隠しているのではないか。自分が当選したらファイルを公開する」と、文書の公開を公約にしました。「全部、暴き立ててやる」と約束したのです。
支持者は期待しました。ところが大統領に就任した途端、公表に消極的になります。
それまでトランプ氏を支持してきた共和党のグリーン下院議員は捜査資料の公開を強く求め、トランプ氏と対立。トランプ氏はグリーン氏を落選させるために対立候補を応援すると公言しました。
MAGA(Make America Great Again/アメリカを再び偉大に)派の代表格であるグリーン氏が、「裏切り行為だ」と怒って下院議員を辞職。トランプ大統領とエプスタイン氏の関係もいまひとつ不明なままで、トランプ支持のMAGA派が分裂する事態になっています。
300万ページにも及ぶと言われるこの文書。現在アメリカのメディア各社が分析中です。その結果、当初に公開された文書に、トランプ氏関連の情報がスッポリ抜け落ちていたことが判明します。指摘を受けた司法省は、「公開手続きにミスがあった」と釈明して公表したところ、トランプ氏に「性的暴行を受けた」とFBI(連邦捜査局)に訴えた少女の被害者調書が出てきました。ただ、少女の記憶に曖昧なところがあり、少女がその後自殺してしまったことから、実態は不明なままです。トランプ大統領の報道官は「すべてフェイクだ」と主張しています。
その後、2026年4月、トランプ大統領はパム・ボンディ司法長官を更迭します。ボンディ氏をめぐっては、アメリカのメディアがエプスタイン元被告の捜査資料の開示などに関してトランプ大統領が不満を募らせていたと報じています。要は自分に関する資料が公開されないようにすべきだったということでしょう。
2026年11月の中間選挙に向けて、エプスタイン文書の真相がどこまで明らかにされるか注目です。
