――受験中はかなりメンタルがやられていた?
米田 アップダウンが激しかったですね。「何とかなるだろう」と楽観的になる時期と「もう俺の将来はどうしようもない」と悲観的になる時期と、両方が定期的にやってきました。
学校で友人と話していると、「頭のいい友人に囲まれて恵まれた環境にいるのだから、自分は大丈夫だ」と思うんです。でも帰宅すると、部屋の隅に積み上げたテキストの山が嫌でも目に入る。手つかずの参考書の山に責められているようで、「もうどうにもならないのだ」と絶望的な気持ちに襲われる。
――不安定な状況が続いていたのですね。
米田 眠ろうとしても寝付けず、「英語をやらないと」「数学をやらないと」と不安ばかりが渦巻いて、朝方までずっと起きていることもありました。一応、毎日3時間くらいは寝られましたが、今振り返るとあれは眠っていたというよりも身体の限界がきて気絶したのかもしれません。当然ロクに寝ていないので、次の日の学校も集中できなかった。それまでは活発だったのに、高3の後半は本当に暗くていつもふさぎ込んでいました。
中学受験で御三家に入ったことへの後悔は…
――もしも小学生の頃の自分に戻れるとして、中学受験したいと思いますか?
米田 私は母校が本当に好きだったので、仮に今過去に戻れたとしても同じく受験して進学すると思います。
そもそも、私が落ちこぼれてしまった原因は中1のクラス内で揉めて不登校気味になったことでした。そこで、英語の成績が低いレベルで固定されてしまったことが、大きな要因だったように感じます。中1での失敗が、結果として大学受験まで尾を引いてしまった。後悔があるとすればその部分ですね。
――米田さんは「深海魚」になったことで、不本意な進路を選ばざるを得なくなったわけですが、いま進学校で成績が伸びず苦しんでいる後輩がいたら、どのようなアドバイスを投げかけるでしょうか?
米田 もし、いま「深海魚」になって悩んでいる人がいるのであれば、ぜひほかの科目は捨ててでも、英語をしっかり立て直してほしい。母校でも、成績が安定して高い人は、みんな英語をしっかり勉強していました。英語が得意な人は、大体成績もいいんです。
僕自身は、大学生活を勉強にあてて、在学中に就職で武器になるような難関国家資格を取得するつもりです。受験が振るわなかった分だけ、就職ではガッツリあてたい。幸いにも、現状試験勉強はスムーズに進められています。

