被害者一家が抱えていた“ある問題”

 澄恵さんは足が悪く、出掛けるときはいつも娘の千尋さんが車で送迎していた。

「千尋さんは、姫路や神戸のスーパー銭湯でマッサージ師をしていたけど、体を悪くして辞めてしまったそうです」(別の住民)

 人から恨みを買うような親子ではなかったが、一つだけ“問題”があった。

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「外から見ても分かるけど、あの家はゴミ屋敷や。中に入ったら足の踏み場もないくらい汚くてな。旦那さんは、生前、家に入れず車の中で生活しとったんやから。車の中で新聞読んでコーヒー飲んでな」(同前)

事件現場となった住宅 ©︎文藝春秋

元ホスト→コンビニバイト…大山容疑者の足取り

 このゴミ屋敷で2人を殺害したとされるのが、指名手配がかかっている隣人の大山賢二容疑者(42)だ。

 大山は、造園業を営む両親のもと三姉弟の末っ子として、たつの市で育った。

 中学の同級生が言う。

「大人しくて目立たない奴で、学校にもあんまり来ませんでしたね。来ても遅刻ばかり。皆から“オオヤン”と呼ばれていました」

 その後、両親が離婚し母親が家を出ていくことに。

 父親の造園業の手伝いをしていた時期もあったようだが、20代前半で大山が就いた職業は意外なものだった。別の同級生が言う。

「あるとき大山がスーツを着てコンビニにいたので『最近なにしてんの』と声をかけたら『姫路のホストクラブで働いてる』と」

 だが長くは続かず、15年程前に父が他界。前後して一家に異変が訪れる。

「少し前に再婚して家を出ていった祖母が、父の死を機に戻ってきたそうです。姉2人はすでに家を出ていましたが、見ず知らずの初老の再婚相手が家にやって来て、気まずくなり大山も家を出たようです」(知人)

 これが約10年前のこと。

「直近は、たつの市内のコンビニでバイトをして生計を立てていた」(同前)

 現在は空き家となっている家に天涯孤独となった大山はなぜ舞い戻り、隣人に手をかけたのか。

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