先月市内で起きた74歳の母親と52歳の娘が殺害された事件で指名手配されていた大山賢二容疑者が6月3日、たつの市内の川で遺体となって見つかった。被害者と容疑者の関係は? 5月27日配信の「週刊文春 電子版」記事より一部を抜粋してお届けする。
兵庫県たつの市で起きた母娘殺害事件。警察が指名手配をかけた男は、まさかの“隣人”だった。
「被害者も加害者も、どっちの家もちょっとややこしくてな。なんでこんな事になってしまったんやろか」
近隣住民がこう嘆く2つの家庭に何があったのか。
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5月19日の午前10時半頃。安否確認に訪れた警察官が、玄関付近や廊下で血を流して倒れている田中澄恵さん(74)と娘の千尋さん(52)を発見した。
社会部記者が解説する。
「千尋さんの知人が『最近連絡が取れない』と交番に相談したことで、2人の遺体が見つかりました。玄関に鍵はかかっておらず、2人とも首や上半身に複数の刺し傷や切り傷があった。司法解剖の結果、殺害されたのは、今月13日頃と見られています」
もっとも、当初県警はこの事件を親子の“無理心中”と見ていたようだ。
「澄恵さんの身体には多数の傷がついていましたが、娘の千尋さんの方は比較的少なめ。しかも首元に“ためらい痕”のようにも見える傷があったため、一家心中の線で捜査を進めようとしていたのです」(同前)
ところが家の中をいくら探しても凶器が見つからず、21日になってようやく捜査本部が立ちあがった。
「しかも、県警は16日に高砂市の路上で寝ていた容疑者に職務質問をしていた。その際、『人を殺した』等と発言していたにも関わらず、具体性もなく話が嚙み合わなかったため、たつの市の現場付近まで送り届けていたのです」(同前)
殺害された田中さん母娘はどんな一家だったのか。
前出の近隣住民が語る。
「澄恵さんの旦那さんは、数年前に亡くなったんやけど、揖保川の漁業協同組合の組合員やった。川でカニや鮎を獲ってきて、奥さんと娘が売り歩いてたわ。3人の娘がおって、殺された千尋さんは次女。長女と三女はずいぶん前に家から出ていったと聞いた」
澄恵さんは足が悪く、出掛けるときはいつも娘の千尋さんが車で送迎していた。
「千尋さんは、姫路や神戸のスーパー銭湯でマッサージ師をしていたけど、体を悪くして辞めてしまったそうです」(別の住民)
人から恨みを買うような親子ではなかったが、一つだけ“問題”があった。
《この続きは現在配信中の「週刊文春 電子版」および5月28日(木)発売の「週刊文春」で読むことができる》

