夫婦の日常を配信し、人気を集める動画クリエイター「たくはらけ」。実母から凄惨な虐待を受けて育った過去を持つ夫・かいとさん(24)は、妻・みうさん(26)に深い愛情を注ぎ、「いまが一番幸せ」と断言する。
温かい家庭を知らないのに、家族愛を発信するのはなぜなのか。虐待の連鎖はどのように断ち切れるのか。夫の壮絶な過去を受け止めた妻の本音と、安定を捨てて歩むYouTuberの台所事情、そしてふたりがゼロから築き上げる新しい家族のカタチに迫る。
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「2人とも良くも悪くも正直で、演じて作り物は出せない」
――そもそも、どうして夫婦で活動をしようと思ったのでしょう。
かいと YouTubeを始めるとき、私のなかでは夫婦のどちらかだけが出るイメージがなかったんです。隣にいることが自然だし、そういう絵しか浮かばなかった。だから、みうちゃんに「一緒にやろう」と声をかけました。
――みうさんはなぜ快諾を。
みう え……本当に何も考えてなかったかもしれません(笑)。かいとくんが「一緒に動画を出してみよう」というから、「いいよ、やろう」という流れで。
――動画のテーマは数多あるなかで、苛烈な虐待経験をもつかいとさんが「家族の日常」を中心に据えた意図はどのようなものでしょう。
かいと 私たちはふたりとも良くも悪くも正直で、演じて作り物を出せない人間なんです。もちろんカメラを回していることは意識しているから多少の“カメラモード”ではあるけれども、基本的にリビングで寛いでいるときと何ら変わらないようなふたりをお届けしていると思います。このふたりでやるとしたら、ご飯を作って食べながら、いろんな話題について意見交換をするようなものに落ち着くのは自然だろうな、と思いますね。
――かいとさんから、母親から虐待されていたことを告白した動画を出すと聞いたとき、みうさんはどう感じましたか。
みう 前から「出そうと思っている」とは聞いていたので、より多くの人に伝わればいいなとは思っていました。
