夫婦の他愛ない日常を配信し、人気を集める動画クリエイター夫婦「たくはらけ」。夫のかいとさん(24)は、実母から壮絶な身体的・精神的虐待を受けて育った虐待サバイバーだ。
小学6年生で警察に保護されるまで地獄のような日々を送り、トータル10年以上を児童福祉施設で過ごした彼が大人になって気づいた“実母の内心”とは。あえて自らの悲惨な体験を公にした彼の心の内を紐解く。
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「学歴」で人生を変えたくて頑張ってきたのに…
――母親からの苛烈な虐待を受けていたかいとさんですが、そのほかのご家族との関係性についてはどうでしたか。たとえば、母の再婚相手との関係性は……。
かいと 義父は良くも悪くも、「何もしない人」でした。虐待を止めることもしませんでしたし、助長することもしなかったですね。そもそも義父は運送業に従事していて、朝7時から出勤して夜22時過ぎに帰宅するような生活をしていましたから、自宅にあまりいませんでした。
――義父に対して思うことは。
かいと 不思議なくらい何の感情もないですね。結局、高校生の頃に母と義父は離婚しました。
――かいとさんは両親の離婚に伴って高校を中退しますよね。
かいと そうですね、高3の夏に退学することになりました。母が離婚すると言い出したとき、私が反対したことに怒って、母は授業料を振り込まなくなったんです。それで退学せざるを得なくなって。そのときはさすがに精神的に沈み、「死んでしまってもいいかな」と本気で考えました。荒んだ家庭に育っても、あと少しで自分の力で生きていけると考えていたので、学歴を得られなかったことがかなり大きな損失に感じたんです。
――それは落胆も大きいですね。
かいと 通っていた高校は私立だったこともあって、私の目からみると恵まれている同級生が多かったように思います。そんななかで、自分が虐待をされて育ったことはコンプレックスで、周囲に隠して生きてきました。それでも学歴をつければ、これまでの人生を変えられるのではないかと思って勉強に打ち込んできていたので、大きな絶望を感じました。
