「虐待は繰り返される」に思うこと

――かいとさんは、最初から体験を語ろうとは思っていた。

かいと はい、動画クリエイターになるとき、「いつか必ず出そう」とは思っていました。それは視聴者さんに味方してほしいとか、第三者まで巻き込んで母を糾弾したいという理由ではありません。いま、似た境遇にいる人は実はたくさんいるのではないかと思っていて、その人たちに少しでも「過去に悲惨な虐待を受けていても、(他の動画では)バカな話をして笑えている未来もくるんだな」と感じてもらえたらいいなと考えていたんです。

――「虐待は繰り返される」という言説が一部では根強いですよね。おふたりはどう感じますか。

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みう 私は実際に自分の目で見たことを信じるタイプなのかもしれませんが、不安はありませんでした。交際しているころから、かいとくんは私だけではなく関わる人にとても優しいし、「この人なら大丈夫」と安心させてくれる要素が多かったのもあるかもしれません。

 家庭を築くにあたっては、お互いのもともとの家庭を参考にしてレプリカを作るのではなくて、2人で意見を出し合って「どんな家庭にしていこうか?」とゼロから作りたいと思っています。

家族のあるがままを発信する「たくはらけ」。右に写るのがみうさん

かいと 「虐待は繰り返す」の言説は私ももちろん聞いたことがありますが、ちょっと腑に落ちないというか……虐待されている人が自分の子どもにも虐待をするのだとすると、少子化でもあるし、虐待する側の人数はどんどん減らないとおかしいですよね。しかし虐待の相談件数は増えているわけですから、整合性が取れないなと思って。

――現在のおふたりの生活について伺います。クリエイターだけの収入で暮らそうとは考えていないですか。

かいとみう それは無理です。

みう もし、クリエイターとしてより認知されるようになっても、私は会社員をずっと続けていくと思います。

かいと 私は高校を中退したあたりから「自分で事業をやろう」と考えていて。直接的にいえば、お金をたくさん稼ごうとは思っています。