「Aはすごく優しい子で、日をまたいで帰ってきたことがないくらいマジメだった。でも、高校でBと出会って変わってしまった」


 計6人が逮捕された栃木強盗殺人事件。逮捕された高校生Aの兄が、その胸の内を明かした――。

 田園地帯が広がる栃木県上三川町。5月14日午前、のどかな町に異変が起きた。いつものように農作業をしていたという男性が振り返る。

「目出し帽を被り、長い棒を持った若い男性がウチの敷地内をうろついていたので、『なんだね』と声をかけた。すると、小声でなにかつぶやいた後に、『頑張ってきます!』と叫んで去っていった。それからほどなくして事件が起きたんです……」

20カ所以上の刺し傷、傷は臓器にまで達していた

 午前9時23分。農業法人を経営する一家の住宅に複数人が押し入り、富山英子さん(69)が殺害され、息子2人もケガを負った。実行犯として16日までに強盗殺人容疑で逮捕されたのはいずれも16歳の4人の男子高校生だった。

ADVERTISEMENT

 社会部記者が説明する。

「高校生らは、金品を物色中に英子さんを殺害した疑いがもたれています。英子さんには20カ所以上の刺し傷などがあり、傷は臓器にまで達していました」

 英子さん一家は、ゴボウやイチゴ農家として成功し、地元では有名な資産家だった。高校生らは4月上旬から下見を行い、犯行に及んだとみられている。

「4人は神奈川県在住。栃木県警は14日に現場付近を歩いていた高校生Aを確保し、逮捕。翌15日にはBを、16日にはCとDを逮捕しています」(同前)

 そして17日、新たに指示役とみられる無職・竹前海斗(28)と、妻の美結(25)の両容疑者が強盗殺人容疑で逮捕された。

指示役の竹前海斗容疑者(FNNプライムオンラインより)

「海斗は午前1時半ごろ、東京・羽田空港の国際線ターミナルの保安検査場を通過したところで逮捕された。一方の美結は正午、生後7カ月の娘と一緒に神奈川県内のビジネスホテルに身を隠していたところを確保され、逮捕されました」(同前)

妻の美結容疑者 ©時事通信社

 容疑者たちはなぜ凶行に及んだのか。AとBは昨年、相模原市内の高校に入学。同級生として知り合い、プライベートでも遊ぶ仲になった。