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女子生徒は台所から刃物を持ち出して「死なせて」
「女子生徒に『親に謝って、中絶しよう』と持ちかけたが、『(少年が)親に怒られるのに耐えきれない。死んじゃいたい』と泣きながら言われた」
「(女子生徒が)台所にいって刃物を持ち出して『死なせて』と懇願したため、手に負えないと分かった」
「『(自分の死は)火事とか空き巣のせいにしていいから』と言われた」
少年は「自分が生きているのが許せない」と思い、布団にライターで火を付けて自殺を試みたが、死にきれなかったとも説明した。
少年が語った「女子生徒の動機」に飛躍を感じたのか、裁判員たちは「なぜ初めて死にたいと言われただけで、(殺害を)実行したのか」などと次々に問いただした。しかし、少年は動揺することもなく淡々と答えていたという。
少年の弁護側は刑罰ではなく、教育を目的とする少年院送致を求めている。高校生同士の未熟な恋愛の末に起きた悲劇。注目の判決は9月7日に言い渡される。