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調査範囲は松前の白神岬から襟裳岬まで。海岸線の距離でいえば600キロほどだ。2023年の6月から8月にかけて、105の河川のうち8割以上を私一人で調査した。
2度、警察に通報された
ウナギは川底の物陰に潜んでいるので、電気ショッカーを使って捕る。細長いポールを水に突っ込み電気を流すと、感電したウナギがウネウネと悶える。サケやマスのようにプカッと浮かぶわけではないので、すかさずタモ網ですくう。これを1時間続けて何匹捕れるかで、どの川にウナギがどれくらい生息しているか調べていった。
実際にはかなり骨が折れる作業だった。右手にポール、左手にタモ網を持ち、背中には電気ショッカー本体とバッテリーを背負っている。バッテリーは40分しかもたないため、スペアも携行する。おまけに川底は小石や泥で滑りやすい。電気ショッカーは1台100万円ほどする高額機器だから、転んで壊すなんて、あってはならない。ウナギ捕りに没頭していたら、2度ほど警察に通報された。
※本記事の全文(1600字)は、月刊文藝春秋のウェブメディア「文藝春秋PLUS」と「文藝春秋」2026年6月号に掲載されています(村松寛太「北海道の天然ウナギ」)。
