5月31日、国民的アイドルグループ「嵐」が活動を終了した。メンバーたちは、今後どのような道を歩むのか。関係者の証言をもとに、ノンフィクションライターの髙橋大介氏が「嵐メンバーの今後」を探った。(文中敬称略)
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24年5月、松本がジャニーズの後継事務所であるSTARTO ENTERTAINMENT(以下、スタート社)からの退所を発表し、〈私自身の未来を形作るためには必要な一歩だと感じています〉とコメントを発表した。ただ松本を知る人物は、二宮よりもスタート社との距離感は近いのではと話す。
「松本は嵐のコンサートの演出担当を務めてきました。コンサートにはさまざまな演出機器などをプレゼンするクリエイターや業者がいて、松本が良いと思えば実際に導入される。松本もその過程で人脈を作っており、今後も舞台やコンサートの演出など、クリエイティブに関わっていきたいと考えている。次のデビュー最有力で解散コンサートのバックで踊っているACEesなど、今後もスタート社のタレントのコンサート演出を担当することがあると思います」
大野は嵐の活動終了と同時にスタート社とのエージェント契約を終了することが決まっている。休止期間中から取り組んでいる宮古島市でのリゾートホテル経営や、不動産業にシフトするのだろう。
「覚悟が決まっているな」
スタート社に残る選択をしたのは、相葉と櫻井の2人だ。他のメンバーと比べると、テレビタレント色の強い2人はこれまで通りの事務所のバックアップが必要だと判断したのだ。相葉は今年4月からNHKで紀行番組「世界で開け!ひみつのドアーズ」のMCをスタート。7月クールには、昨年主演したテレ朝の刑事ドラマ「大追跡〜警視庁SSBC強行犯係」の続編が決まっている。
相葉は嵐の休止期間中に、準備に時間のかかる演劇に取り組んでいた。25年3月から渋谷のパルコ劇場で上演された「グッバイ、レーニン!」に主演。稽古が始まる2か月前に演出の上村聡史に会いたいと伝え、「セリフを入れておきたくて。方向性を間違えて入れちゃうとダメなので」と役の捉え方について確認を求めた。40日間の稽古の間も、休憩時間になると台本を開いて熱心にメモを書き入れていたという。上村はそんな様子を見て、「覚悟が決まっているな」と感じたという。
「俳優一本でやっているわけじゃない。だからこそ、舞台で演じるには他の人の何倍も努力しなきゃならない、という気持ちや熱量を感じました。一緒に食事しているときに『バラエティでは一生懸命自分をさらけ出してやってるんだから』と言うのを聞いて、バラエティのときには、それ一本でやっている人の中で、つくろわずに自分の気持ちを開放しているのかなと。相葉さんはこれ一本でというやり方をしていないからこそ、どこででも何に対しても自分らしく一生懸命なんだろうと。それが彼の人間性だと思います」
※この続きでは、嵐と親好が深い芸能人が「5人にこれから期待すること」を語っています。約9200字の全文は、月刊文藝春秋のウェブメディア「文藝春秋PLUS」と「文藝春秋」2026年6月号に掲載されています(髙橋大介「嵐『内幕ルポ』 五叉路の行く先」)。

