「週刊文春」が、高市早苗首相の公設第一秘書・木下剛志氏と“中傷動画”作成者・松井健氏らによるZoomウェブ会議の音声を入手したと報じた。高市首相がこれまで国会で示してきた説明との齟齬が改めて浮き彫りとなり、ネット上ではさまざまな反応が見られた。
秘書と動画作成者について高市首相の答弁
高市首相は5月11日の国会答弁で、動画作成者について「私自身も地元の秘書も面識のない方」と説明していた。同日には「週刊誌の記事を信じるか、秘書を信じるかというと、私は秘書を信じます」と述べ、5月28日には「秘書から私、怒られましたよ。『信じてないんですか』と怒られました」と答弁していた。
一方で 「週刊文春」は6月3日に、木下秘書は昨年12月のZoomウェブ会議で「デジタルとアナログのコラボレーションで精度を上げていく」「うまく、一緒にやれたらいいなと思います」などと松井氏らとのウェブ会議の場で発言していたと報じた。
「演技に入っている感じがした」
この報道についてYahoo!ニュースのコメント欄には多数の反応が寄せられた。
まず、首相の答弁姿勢を問題視する声が多く見られ、「高市首相は『週刊誌の記事か、秘書を信じるか。私は秘書を信じる』と答弁しているが、これは指導者として極めて危うい態度」という意見や「信じないのかと叱られましたよと2回繰り返した言葉が印象に残る。演技に入っている感じがした」との意見もあった。
首相のガバナンスを問う観点から「秘書が首相の知らないところで組織的に誹謗中傷や世論工作を行っていたとすれば、それは『管理能力の欠如』であり、もし知っていたのであれば『道義的・法的責任』の問題。どちらに転んでも、首相としてのガバナンス能力が厳しく問われる」との指摘もあった。
また、高市首相のブログの記述(現在は削除)を引用し、「何か問題が起きた時に『秘書が勝手にやったこと。私は知りませんでした』とだけは言いたくない」という言葉を踏まえ、「この力強いお言葉をぜひ首相には貫徹してほしい」とする声もあった。
「少なくとも私も秘書も面識がないと言っていたところは崩れたわけだ。高市さんのいうことが本当なら、高市さんは信じていた公設第一秘書に騙されたことになる」とする指摘も複数見られるなど、首相の国会答弁との整合性が引き続き問われている。証人喚問を求める声も出ており、今後の国会での対応が注目される。
では、「週刊文春」が報じた内容はどのようなものだったのか。公設第一秘書と動画作成者のやりとりを示すZoom会議の中身、前後に行われたメッセージ等のやり取りを記した実際の記事は、現在配信中の「週刊文春 電子版」および6月4日(木)発売「週刊文春」に掲載している。また「週刊文春 電子版」では実際のZoom会議の音声を公開している。
