容赦なくお金と時間を飲み込んでいくカーカスタムの沼に、若くしてハマってしまったオーナーたち。その熱狂のなかで、彼らは自らの人生をどう描くのか。等身大のリアルに迫る!
今回は、アリストをカスタムする小山さんをご紹介。
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人生の中心にはいつも車が
中学生の頃、映画の『ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT』にドハマりしたんですよね。日本を舞台にしつつ、日本車をゴリゴリにカスタムしているのがカッコよくて……。もう、勉強そっちのけで何十回も見返しましたよ。
免許を取って最初はER34スカイラインのセダンを買おうと思ったのですが、「セダンならVIP系もありかな」と思い、とりあえず33シーマを買って。ただ割とすぐに大きめの故障があり、「どうせ直すなら違う車にするか」と、このアリストに乗り替えたんです。
それから10年ほど弄っていますが、今までいくら注ぎ込んだか、正直なところ覚えていないんですよね。もう、あればあるだけ注ぎ込んでしまうので……。500万円は確実に超えていますし、たぶん700万円くらいなんですかね。
ただ、普段この車に乗ることはないんです。カーポートの下でシートを被せて保管して、日常の足にはノーマルのプリウスを使っていて。なのでイベントで見せるためだけに、これだけお金をかけていることになっちゃいますね(笑)。
でも全然、もったいないとは思わないですよ。車の仕上がりにも満足していますし、カスタムを通じて色んな仲間とのつながりもできましたし。かけたお金以上の価値はあったと思いますね。
まぁもちろん、経済的な余裕はないですけどね。幸い、普段は会社役員をやっていて、「車のために一日おにぎり一個」みたいなことにはなっていませんが……。休日はだいたいイベントや車弄りに使ってしまいますし、時間とお金がいくらあっても足りないですね。
昔付き合っていた彼女には「お金をかけすぎないで」と釘を刺されたこともありましたけど……。でも、自分で稼いだお金ですし。もし将来、結婚や子育てを機に「あの車を売ってよ」なんて言ってくる奥さんだったら、「ちょっとシャバいな」って。
車弄りを諦めるくらいなら、独り身のままの方がマシだと思っちゃいますね。
まわりはみんな結婚して、ヴェルファイアとかに乗っていますけど……。でも一人だけ、地元でずっと一緒に車を弄っている同級生がいて。車と結婚したような二人ですし、もうそこに関しては覚悟しているので。これからも車を通じた関係が最優先になるんでしょうね。
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