日本経済の中心地、東京・丸の内から“マル秘”財界情報をくわしくお伝えする『文藝春秋』の名物コラム「丸の内コンフィデンシャル」。最新号からダイジェストで紹介します。
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「途中から稔氏に嫌われた」
5月20日、森ビルの社長が15年ぶりに交代する人事が発表された。向後康弘取締役が社長に昇格、辻慎吾社長は代表権のない会長に就く。
大手不動産会社幹部によれば、「後任が“森さん”ではなく腰巾着の向後さんだというのは、辻体制が続くことを意味する」という。
森さんとは、森ビルのオーナー家の女婿である森浩生副社長のことだ。浩生氏は東京大学経済学部を卒業後、日本興業銀行(現みずほ銀行)に就職。森ビルの中興の祖で、表参道ヒルズや六本木ヒルズなどを開発した故・森稔氏の娘と結婚した。
元東大テニス部主将で、興銀時代は楽天の三木谷浩史会長兼社長とダブルスを組んだ。みずほフィナンシャルグループの木原正裕CEOとも親しく、「三組の夫婦は定期的に会食する仲」(知人)だ。
いずれは森ビル社長になるのが衆目の一致するところだったが、「途中から稔氏に嫌われた」(同前)。実際、稔氏は11年の社長退任にあたり、後任に辻氏を指名。浩生氏の出世は副社長までにとどまったうえ、今回の人事では副社長からも外れ、グループ会社の相談役と森記念財団理事長ポストをあてがわれた。
不動産業界では、浩生氏と辻氏の仲が悪いことは良く知られる。「お互い相手の悪口を言い合っている」(前出・幹部)からだ。その意味では辻氏の後任が浩生氏ではなく向後氏なのは自然な流れのように映るが、話はそう単純ではない。
非上場企業の森ビルは、株式のほぼ全てを森一族が所有している。
※森ビルの社長人事を左右するキーパーソンは誰なのか。この続きでは、関係者がコメントしています。約5700字の全文は、月刊文藝春秋のウェブメディア「文藝春秋PLUS」と「文藝春秋」2026年7月号に掲載されています(丸の内コンフィデンシャル)。

