あのリオネル・メッシですらパス成功率が100%にならない現実
人間は二足歩行によって手が発達して道具を使えるようになりましたが、足は勝手が違います。足は立ったり、歩いたりする目的で進化し、足そのもので細かい作業をするのは難しくなりました。
その器用ではない足でやるスポーツがサッカーです。
ボールを手で触れられるのはゴールキーパーのみで、フィールドプレーヤーは(スローインを除いて)足でボールを扱わなければなりません。
手と足の差は、ミスの回数を見れば一目瞭然です。
2025年のプロ野球における失策(落球や悪送球などのミス)は1試合あたり0.99回のみ。一方、サッカーにおける失策(トラップやキックのミス)は日常茶飯事。トップレベルでもパスの成功率は80%台で、頻繁にボールを失います。
イチローさんのプロ野球とメジャーリーグにおける28年間の失策数は56回でした。1年に平均2回のみです。サッカーではリオネル・メッシですらパス成功率は試合で100%になりません。
ヨーロッパで「サッカーはミスのスポーツ」と呼ばれる所以です。
パスでさえ完璧に実行するのが難しいのですから、シュートはさらに難易度が上がります。相手チームのDFは打たせまいと必死に守備をするし、何と言ってもゴールマウスには唯一手を使うことが許されているGKがいます。2025年のJ1において、シュート10回のうち約1回しかゴールにつながりませんでした。
手より力のある足だからこそロングシュートを打つことも可能ですが、そういうメリットよりもデメリットが上回ります。
足でやるので、思い通りにボールを動かせない。ミスが頻繁に起こるためそもそも相手ゴールに近づくだけで一苦労。仮にシュートにたどり着けたとしても正確に蹴るのは簡単ではありません。
